篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN

政令指定都市移行記念
熊本市現代美術館開館10周年記念[第2弾]

篠山紀信展 写真力
THE PEOPLE by KISHIN


 展覧会情報

展覧会期:
2012年6月30日(土)~9月17日(月・祝)

休館日:
火曜日

開館時間:
10:00〜20:00
(展覧会入場は19:30まで)

観覧料:
一般1000(800)円、高・大学生500(400)円、小・中学生300(200)円、熊本市・福岡市・鹿児島市内小・中学生は無料(要名札)
( )は前売り、20名以上の団体、身体障害者手帳等をお持ちの方、熊本市・福岡市・鹿児島市民で65才以上の方。
会場:
熊本市現代美術館
企画展示室Ⅰ・Ⅱ
主催:
熊本市、熊本市美術文化振興財団、読売新聞社、美術館連絡協議会、KKTくまもと県民テレビ
後援:
熊本県、熊本県文化協会、熊本県美術家連盟、NHK熊本放送局、JCNくまもと、熊本国際観光コンベンション協会、エフエム熊本、FM791
協賛:
キヤノンマーケティングジャパン、ライオン、清水建設、大日本印刷、損保ジャパン
協力:
松竹、八千代座倶楽部
企画協力:
後藤繁雄事務所
お問い合わせ:
熊本市現代美術館
TEL:096-278-7500
FAX:096-359-7892
http://www.camk.or.jp
 

ジョン・レノン オノ・ヨーコ 1980年

写真家・篠山紀信(しのやま・きしん 1940-)の国内公立美術館初となる大回顧展を開催いたします。
篠山は、1950年代後半より写真家活動をスタートさせ、常に「今」を敏感に感じ取りながら時代のトップを走り続け、アイドル、俳優、スポーツ選手といった著名人、都市と建築、ヌードと自然、日本の伝統文化など多様なジャンルの写真を撮影、発信してきました。なかでも、時代の象徴となる人物を写したポートレートは膨大な数に上ります。
写真のメディア性に着目し、斬新な手法で時代を切り拓いてきた篠山にとって、写真とは、時代の先端を切り取り、時代に挑戦する生の表現でした。その想いが、これまで自身の写真を振り返ることをためらわせ、またそれ故に、篠山の写真を批評の文脈から捉えられにくくする傾向もありました。しかし今回篠山は、半世紀以上にも及ぶ活動のなかで、写真が時空、虚構をも超えて脳裏に強烈なイメージを焼き付ける装置、起爆剤であるとの信念から、写真がもつ力を、ポートレートという一見シンプルな切り口で、美術館というスペクタクルな空間を大胆に使い、迫力あふれるスケールで蘇らせます。

本展では、三島由紀夫、ジョン・レノンとオノ・ヨーコ、山口百恵から、AKB48、2011年3月11日に起こった東日本大震災で被災された方々まで、「時代の映し鏡」である篠山が50年以上にわたり撮り続けてきた人々のポートレート約130点を一堂に展示します。
各時代を象徴する人々のイメージを通して、日本が歩んできた時代を、そして己を思い起こさせる「写真の力」を改めて問う、ドラマティックな展覧会にご期待下さい。

(c)Cedric Diradourian

篠山紀信(しのやま・きしん)
1940年、真言宗円照寺の住職の次男として東京に生まれる。 日本大学藝術学部写真学科に入学、並行して東京綜合写真専門学校に通う。
在学中の61年に広告制作会社ライトパブリシティ写真部に入社。大学卒業後に、『カメラ毎日』『アサヒカメラ』『話の特集』などの雑誌に作品を発表、66年東京国立近代美術館「現代写真の10人」展に選出される。76年、ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館に『家』を出品。
雑誌『GORO』で女性グラビア写真を撮影した「激写」シリーズが人気を呼び、「激写」が社会現象となる。80年代に入ると『写楽』創刊に関わったほか、磯崎新との『建築行脚』シリーズ、「シノラマ」で都市の様相をとらえるなど多様なジャンルを展開する。91年には樋口可南子の写真集『Water Fruit』で「ヘアヌード論争」を、また宮沢りえの写真集『Santa Fe』がセンセーションを巻き起こす。
一方で、6代目三遊亭圓生、5代目坂東玉三郎を長年撮り続け、歌舞伎座のフィナーレを撮影した『THE LAST SHOW』を出版するなど、日本の伝統芸能に関する貴重な写真も数多く残している。最近ではデジタルカメラで撮影した写真と映像の新しい表現「digi+KISHIN」を展開する等、常に話題性のある作品を発表し、写真表現に新風を送り込んでいる。

作品紹介

三島由紀夫 1970年

山口百恵 1977年

AKB48 2010年

『壇浦兜軍記 阿古屋』坂東玉三郎の阿古屋 2000年

草間彌生 2004年

大相撲 1995年

MANUEL LEGRIS 1999年

大友瑠斗(9)、大友乃愛(7)
2011年

「GOD」鬼籍に入られた人々、「STAR」すべての人々に知られる有名人、「SPECTACLE」私たちを異次元に連れ出す夢の世界、「BODY」 裸の肉体、「ACCIDENTS」2011年3月11日—東日本大震災で被災された人々の肖像の5つのセクションより構成

同時開催

ATOKATA 2011年

本展開催の特別展示として、会期中、東日本大震災の被災地を写した無人の風景写真を約30点展示します。

場所:ギャラリーⅢ、井手宣通記念ギャラリー
(入場無料)

展覧会期間中の関連イベント
篠山紀信 アーティスト・トーク
篠山紀信が展示作品、そして展覧会テーマである「写真力」について語ります。
■日時 6月30日(土)14:00~15:30
■場所 ホームギャラリー
■料金 無料

CAMKレクチャーカレッジ
本展担当学芸員が篠山紀信の作品、展覧会についてご紹介します。
■講師 芦田彩葵(熊本市現代美術館学芸員)
■日時 7月22日(日)14:00~15:30
■場所 ホームギャラリー
■料金 無料

プロフェッショナル・トーク
独自のスタイルで「編集」のジャンルを切り拓いてきた後藤繁雄が、編集の極意、そして長年写真集の編集を手掛ける篠山作品の魅力について語ります。
■講師 後藤繁雄(編集者/クリエイティブディレクター/京都造形芸術大学教授)
■期日 7月29日(日)14:00~15:30
■場所 ホームギャラリー
■料金 無料

展覧会記念トーク 篠山紀信×宮崎美子(女優、熊本市わくわく親善大使)
篠山紀信の撮影をきっかけにデビューした熊本市出身の女優・宮崎美子を迎え、当時の撮影秘話を交えながら、写真家・篠山紀信の素顔に迫ります。
■期日 8月19日(日)14:00~15:30
■場所 ホームギャラリー
■料金 無料

写真ワークショップ「オリジナルポートレートを撮ろう」
■講師 原田辰之(写真館はらだ 館主)
■日時 9月2日(日)11:00~16:30(途中昼休憩あり)
■場所 キッズファクトリー
■定員 5組10名(2人1組)
マニュアル露出機能付きデジタルカメラをお持ちの方(要事前申込)
ポートレートセミナーの後に、自然光を使用したオリジナルポートレートを撮影します。完成した写真は会期中館内に展示し、会期終了後にお持ち帰りいただきます。また、ワークショップ終了当日には、プリントしたハガキをお渡しいたします。

プレママ&ファミリー・ツアー
0〜6歳の子供と大人の組み合わせ、また、妊娠中の女性とその家族や友人の皆さんと一緒に展覧会を楽しみましょう。大人は展覧会チケットが必要です。定員7組(要事前申し込み)
■日時 7月7日(土)10:30~11:30
■場所 展覧会場内
■料金 無料(大人は要展覧会チケット)

ギャラリー・トーク
展覧会の解説案内をいたします。
■日時 会期中の土日祝の15:00~15:30
■場所 展覧会場内
■料金 要展覧会チケット
*ただし、展覧会イベント開催日(6/30、7/22、28、29、8/4、5、12、19、9/2)は実施いたしません。
会期中のイベント
開館10周年 CAMKボランティア「CAMKEES」祭
詳細は別チラシをご参照ください。
■期日 8月4日(土)、8月5日(日)
■場所 熊本市現代美術館全館

読みがたり
美術館ボランティアによる絵本や紙芝居の読みがたりです。親子でお楽しみください。
■期日 7月21日(土)、9月15日(土)
■時間 11:30~12:00
■場所 キッズサロン
■料金 無料

詩の朗読会
自作の詩の朗読会。今回は展覧会にちなんだテーマです。飛び入り参加も自由。詩作にご興味のある方、ぜひ参加ください。
■期日 7月26日(木)テーマ「夏」、8月23日(木)テーマ「目」
*8月の回は、展覧会に合わせたテーマです。
■時間 18:00~18:55
■場所 ホームギャラリー
■料金 無料

お話し玉手箱LIVE
季節にちなんだ文学作品の朗読会。
■日時 7月7日(土)14:00~14:45
■場所 ホームギャラリー
■料金 入場無料
■朗読 本田史郎・福島絵美(RKKアナウンサー)
■演目 @ たなばたものがたり (舟崎克彦) 5分
A ほしにむすばれて (谷川俊太郎) 5分
B 源氏物語から「藤壺」「若紫」 (瀬戸内寂聴訳) 30分
上映会・コンサート
月曜ロードショー
毎週月曜日の午後のひとときを、美術館で映画を楽しみませんか。
■日時 14:00~、18:00~の2回上映
■場所 アートロフト
■料金 入場無料
各内容は月曜ロードショーのページでご案内しています。

ミュージックウェーブ
■場所 ホームギャラリーまたはアートロフト
■料金 入場無料
各内容はミュージック・ウェーブのページでご案内しています。

ホームギャラリー・コンサート
毎日午後7時から、ホームギャラリーにて、ピアノボランティアによる演奏を開催しています。
 
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