5月17日

キュレーター研修最後の訪問地は、ロンドンから電車で2時間ほどのノッティンガムでした。小高い丘の上に立つNottingham Contemporaryでは、地方都市の美術館ながら(ゆえに、とも言えますね)、グローバリズムというテーマに取り組んだ意欲的な企画展をじっくり拝見しました。こういうテーマはどうしても展示が説明的になってしまうのが難しいところですが、この分野の権威であるサスキア・サッセンをトーカーに迎えるなど、地域の大学とも連携する努力がうかがえました。

その後、若手アーティスト達の展示とレジデンスを行うオルタナティヴスペースである、MOOT Galleryへ。こちらもコンクリート打ちっぱなしのワイルドなスペースでしたが、きちんとキャリアを積んだディレクターが若いアーティスト達を押し上げるかたちで運営されている様子が伝わってきました。

この5月17日をもって、研修は終了です。のべ30以上の大小様々な美術館、ギャラリー、文化機関を訪問し、イギリスの現代美術におけるひとつの視点を得ることができたこの機会にたいへん感謝し、帰途につきました。

※研修の様子やレポートは、ブリティッシュ・カウンシルのサイトでも見ることができますので、どうぞご参照ください。
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