熊本文学隊主催、熊本市現代美術館共催で、写真家石内都さんと詩人伊藤比呂美さんのトークショーが開催されました。
正式なタイトルは、「比呂美の(屋根裏)部屋」(仮題)第一回/「石内都の巻」。

石内さんの『1・9・4・7』、『手・足・肉・体』、『mother's』、『ひろしま』などをスライドで見せていただきながら、伊藤さんとの出会いのエピソードから、一貫して「何」に注目して写真を撮っているか、という深いところまで、じっくりとお聞かせいただいたトークショーでした。
特に印象的だったのは、『ひろしま』の作品のお話の際、「箱から出して、しわをのばしてひろげたときに、よく今まで生きていたね…!出会えたね…!という気持ちで撮影しています」という発言でした。

伊藤さんによる『手・足・肉・体』収録の詩の朗読もありました。伊藤さんの(いまにも連なる当時の)身体の感覚と、それとは全く違う観点から伊藤さんの身体をみつめて撮影した石内さんの感覚との組み合わせの面白さを鮮烈に感じる瞬間でした。

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