G3vol.93 相撲生人形と熊本の祭り展 関連イベントとして、ギャラリートークを開催しました。本展は、熊本県松橋収蔵庫との共同企画として開催されておりますので、熊本県の担当者、國本信夫さんと、当館学芸員冨澤とが、それぞれ収蔵作品についてのギャラリートークを行いました。

國本さんのトークは、熊本各地の祭りや行事を記録した白石巌の写真作品群について行われました。会場内は、壁ごとにゾーニングされており、最初に、「つくりもの」、続いて、1年を通じての熊本の祭り(1月から始まります)、そして、秋の祭り、山の祭り、川の祭りと展示されています。

「年徳棚」を見ながら、「以前は正月は年を取る月でした、おとしだまをもらいます、ここには家族の人数分の鏡もちがあります。」
や、
「山の祭り」作品群をみながら、「山の神様はいくつか種類があって、出産を助けてくれる女性の神様や、お盆に里帰りする「ご先祖さま」という神様が山に住んでいると考えられています」
などと、かつてより生活に組み込まれている行事や祭りが、現代の我々の意識のなかにもゆるりとつながりあっていることを感じさせる大変興味深いトークが行われました。

相撲生人形については、作者の安本亀八が熊本出身で、「つくりもの」を通して青年期に技術を磨いたとされていること、また、作品が13パーツで出来上がっていること、重さが軽い(47キロ)であること、作品を細かく見ながら、360度鑑賞するポイントなどをご紹介しました。

| G3/井手記念室 | 06:49 PM | comments (x) | trackback (x) |