カレンダー
日 月 火 水 木 金 土
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
前月 2026年10月 次月
PROFILE
NEW ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
LINK
OTHER

GIII vol. 118 「風を待たずに――村上慧、牛嶋均、坂口恭平の実践」に関連して、出品作家の村上慧さんと牛嶋均さんによるトークを開催しました。



前半は牛嶋さんと村上さん、それぞれに、これまでの経緯を含めた制作活動について話していただきました。

牛嶋さんは、福岡県久留米市田主丸で営まれていた遊具製造業を継ぎたくないという思いがあり、絵を描くことが好きだったことからグラフィックデザインの道に進み、上京。東京で田中泯さんに出会い、舞塾で知り合った人を訪ねつつヨーロッパ各地を巡り、パフォーマンスをするようになります。そして帰国後、実家の遊具製造を手伝ううちに、遊具の作品化を考えるようになったそうです。
遊具を用いた初期作品の、固定されているブランコを自力で動かす《行くブランコ》から、スウェーデンの国際展「OpenART」で発表された作品《Mount Fuji》まで、これまでの数々の作品を紹介していただきました。

村上さんは、子どもの頃から虫が好きで、毛虫の種類や特徴についてよく知っていた自分と、「毛虫」としか知らない同級生とのやりとりを例に話は始まり、大量の出来事を抱えている「現場」と、一括りにする「システム」との解離について話されました。
武蔵野美術大学在学中に感じた「つくること」や「住むこと」を人に依頼する建築家の分業性への違和感や、屋外のビアガーデンで雨の中ひたすら机を拭いたという不可解なアルバイト経験の話は、村上さんの制作の根底にあるシステムと現場の距離に感じる「居心地の悪さ」を象徴するエピソードに思えました。

後半は展覧会会場へ。それぞれの作品を前に、ギャラリートークを行いました。
まずは村上さんが実際にせおって生活している家や、熊本での生活について、実物や写真、ドローイングなどで紹介。今回、一時的な拠点ということで可能になった独自のインフラとしてのソーラーパネルとブルーベリーについても触れました。
また、村上さん本人が来館しているとき以外は観ることができない、《移住を生活する》をスライドプロジェクション化した作品も、特別に上映しました。





イベントの終盤は、参加者も自由に会場を歩き回ったり、牛嶋さんの遊具の作品をくぐり抜けたりなど、身体を動かしているうちに、自然と様々な話が飛び交う場になりました。





GIII vol. 118 「風を待たずに――村上慧、牛嶋均、坂口恭平の実践」
会期:2017年 8月30日(水)–11月12日(日)
会場:熊本市現代美術館 ギャラリーIII+井手宣通記念ギャラリー

| G3/井手記念室 | 08:29 PM | comments (x) | trackback (x) |