熊本市が描くまちの未来設計図「総合計画」。その「新総合計画シンポジウム」開催に合わせて現代美術館で開かれたのは、「“裏”総合計画」のトークセッション!

 「“裏”総合計画」とは、妄想も含めて自由に自分たちのまちについて考えようという市民によって始まったプロジェクトです。これまでにすでに三回の「妄想会議」を開催し、夢を膨らませながら熊本市の未来について奔放かつ真剣な議論を続けてきています。そしてついに今日は“表”の総合計画とコラボレーションして同日のイベント開催となりました。トークの登壇者は、“裏”の総司令官・田中尚人先生(熊本大学)と、ゴレンジャーこと“裏”総合計画デザイナーの精鋭たち。



 まずは、モデレーター役の田中先生が総合計画を説明し、“裏”総合計画プロジェクトのこれまでの活動を振り返りました。続いて、ゴレンジャーたちが「熊本をこうしたい!」という具体的な妄想を発表。「熊本城で和装会議 文化×交流」「熊本市職員ホメゴロシ計画」「おたがいさま食堂」「空き家を宿化プロジェクト」…いずれも、これまでに様々な妄想をぶつけ合わせてきたことで生み出された提案です。




 ここから、会場の皆さんもワークショップ形式で参加して、これらの提案をさらに磨き上げます。支持したいレンジャーごとにチームに分かれ、その提案をよりよくするために意見を交換。自分がその提案を支持したい理由や、さらなる注文・提案を各自挙げていきます。
…と、それぞれのチームで意見がまとまってきたところに、なんと“表”総合計画のトップ・大西市長が会場に登場!せっかくなので議論した“裏”総合計画を市長にも直接聴いてもらうことに。市長は各チームの発表に耳を傾けつつ、「なるほど…」「そういう提案はどんどんほしいです!」「いきなり全部は無理だけど少しずつなら…」「たしかに自分もホメられたい!」などなど、楽しげに意見交換をしていました。






 その後、各レンジャーとその応援団でブラッシュアップした計画を再度発表。いずれの計画もより具体的で実現を視野に入れたものになっていて、「せっかく考えたし、少しずつでも実行していくぞー!」と意気込むチームもありました。






 最後に、「妄想会議で出てきた提案が実はすでに一部実現され始めている!」という報告。「のら文字『肥後看板』プロジェクト」「移動式〔顔ハメ〕プロジェクト」という二つの試みが発表されました。




 自分たちのまちのことを自分たちで考える。そして、そこから行動していく。それは実はとても楽しいことでもある。そんなことを感じられたイベントだったのではないでしょうか。田中先生は「皆さんもぜひどんどん妄想してください」と述べてトークを締めくくりました。

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