2009,04,25, Saturday | author :
CAMKのくま

井上雄彦 最後のマンガ展 重版〈熊本版〉、連続講演会第2回として、明治学院大学教授の山下裕二先生に「井上雄彦と日本水墨画史」というタイトルでご講演いただきました。
講演の冒頭では、上野での井上展を昨年末の新聞の特集記事として「今年1年をふりかえって記憶に残った展覧会」ということを、個人的にはいの一番で紹介したほどすごい展覧会だったにもかかわらず、美術評論関係者で見た人はすごく少なかったのではないか、それはマンガというものに対しての世代的な考え方の違いなどに問題があるのではないかという見解からはじまりました。
続いて、個人的な体験として、青少年時代より読んできたマンガについて、熱烈な愛、特に、つげ義春への深い愛を語りつつ、1970年に少年マガジンが横尾忠則に表紙デザインを依頼していたそのすさまじいインパクトについて語るなど、通常の美術史講義ではなかなか聞く機会のないお話が次々と展開されました。
と同時に、長谷川等伯や、式部輝忠、雪舟、雪村を紹介しつつ、その線と溌墨、構図を読み解きながら、「井上雄彦は正統な日本画の継承者である」と述べられるなど、山下先生ならではの大変エキサイティングな講演でした。
この講演の全内容は、当館で発行予定の報告書に再録されます。お楽しみに。
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井上雄彦展 |
07:40 PM | comments (x) | trackback (x) |