熊本地震復活コンサート 袴田和泉と仲間たち…三戸素子、小澤洋介
くまもと音楽復興支援100 人委員会によるクラシックコンサート「熊本地震復活コンサート 袴田和泉と仲間たち…三戸素子、小澤洋介」を開催しました。大変多くのお客さんで賑わいました。
出演者は袴田和泉(ピアノ)、三戸素子(ヴァイオリン)、小澤洋介(チェロ)の3名。ぴたりと息のあった豊かな演奏を披露してくださいました。 ![]() 演奏した曲は、チャイコフスキーの大作、ピアノ三重奏曲 イ短調 Op.50 「偉大な芸術家の思い出」。「ある偉大な作曲家」とはロシア随一のピアニストであるニコライ・ルビンシュタインを指しており、友人であった彼の死を悼んで、作曲されたそうです。 熱烈、軽快、静謐、など様々に印象の変わるメロディーで、無二の親友を失ったチャイコフスキーの感情の起伏を色鮮やかに表現していました。 ![]() 楽章の間には演奏者の袴田さん自らMCをされ、主要なフレーズを実際に弾いてみせながら解説を加えました。軽やかな語り口で、聞き手を楽曲の世界にあたたかく迎え入れます。 後半もドラマチックに変化していく迫力のある演奏に、来場者も引きこまれ、聞き入っていました。
| ミュージック・ウェーブ | 04:00 PM | comments (x) | trackback (x) |
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月曜ロードショー オルフェ
シリーズ第722回
「オルフェ」1950年/フランス映画/95分 Orphee (1950/France/95min.) ※2回目の上映は、17:00〜@ホームギャラリーです |
三池敏夫 講演会
前日のワークショップに続き、三池敏夫さんによる講演会が行われました。
国外も含めた世界全体の特撮技術発展の歴史をダイジェストでご紹介いただいたほか、 三池さんによるこれまでの仕事や近作の撮影現場の状況についてもお話しいただきました。 豊富な映像資料を見ながらの盛りだくさんのおはなしに、会場に詰めかけた皆さんも大満足の様子でした。
| 熊本城×特撮美術 天守再現プロジェクト展 | 02:00 PM | comments (x) | trackback (x) |
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月曜ロードショー 卵の番人
シリーズ第721回
「卵の番人」1995年/ノルウェー映画/86分 Eggs (1995/Norway/86min.) ※2回目の上映は、17:00〜@ホームギャラリーです |
講演会「文化財レスキューの現場」
「熊本市被災文化財のいま」展の関連イベントとして講演会「文化財レスキューの現場」をホームギャラリーで行いました。
熊本市立熊本博物館学芸員の木山貴満さんを講師に招き、多くの写真を見ながらお話しいただきました。 ![]() 初めに、熊本博物館と塚原歴史民俗資料館の概要と、その被災後の状況などをご紹介。 曲がってしまった収蔵庫棚の固定金具からは、地震のエネルギーの大きさが改めて感じられました。 また熊本城天守閣内の資料救出についてもご紹介いただきましたが、天守閣に入れたのは地震から2か月後で、一度に入れる人数も時間も制限がある中で、雨漏りで傷んだ資料を優先して手運びで搬出したとのことでした。 ![]() 文化財レスキューの活動については、地震直後の一般の方への資料保全の呼びかけ内容から、寺社や民家での作業の様子や、救出後の資料の処置や保管についてもご紹介いただきました。 実際の作業の様子も写真でたくさんご紹介いただきましたが、雨漏りでカビだらけになった建物や、倒壊の恐れのある建物での作業写真からは、レスキュー現場の過酷さが伺えました。 ![]() さらに、文化財レスキューを行う中で、地元の資料所有者と交流する機会が生まれ、これまで知られていなかった資料や、城下町の歴史に触れる機会となった、というお話もありました。 講演の最後には、「文化財は(実は)身の周りにあふれているもの」というお話があり、貴重な資料を後世に残していくために、「身近なものでも文化財となりうる」という意識をもつことの重要さが語られました。 講演後の質疑応答では、文化財というものの考え方から、自宅の資料の具体的な管理方法まで、様々な質問が発せられ、木山さんは自身の考えを添えながらそのひとつひとつに回答していました。 |

