今回のテーマは、今年の干支の「鳥(酉)」です。6名の方が詩を発表して下さいました。
私たちにとって身近な「鳥」ですが、くちばしの鋭さから少し恐いというイメージから、羽ばたく鳥へのあこがれなど様々なイメージがありました。
宮沢賢治「よだかの星」に寄せた詩や、野鳥の会での活動、七面鳥に名に由来する植物「七面草」、鳥からの目線で描かれた詩などが読まれました。
また、3月に入り地震の被災地への思いを詩にかかれた方もおられました。力強く、そしてエールが込められていました。

次回は4月27日(木)、テーマは「すてる・ひろう」です。どうぞお楽しみに。



| ホームギャラリー | 06:00 PM | comments (x) | trackback (x) |

熊本随一の公共ホールとして市民のみなさんに親しまれている県立劇場は、今回の熊本地震を受け、音楽や演劇によって被災された方々の「こころの復興」を支えていくために「アートキャラバンくまもと」という演奏家派遣型アウトリーチやワークショップを行っています。

今回はその事業の一環として、世界的な指揮者として知られているヤマカズこと山田和樹さんと、フルート・ピッコロ奏者の西田紀子さんが、当館ホームギャラリーにて演奏と楽しいおしゃべりからなるミニコンサートを開催してくださいました。



宮沢賢治が作詞作曲した『星めぐりの歌』から演奏はスタート。優しいメロディラインは私たちの心をぽっと温めてくれます。
さらに、熊本の代表的な民謡として有名な『五木の子守唄』や、武満徹の『死んだ男の残したものは』など、思わず口ずさんでしまいそうなポピュラーソングが続きます。
そして、ヴァイオリンの難曲と言われるパガニーニの『24の奇想曲』を西田さんがフルートで演奏。まさに超絶技巧といえるその技に、会場中が息をのんで見つめていました。

曲の合間には、ヤマカズさんが軽快な語り口で音楽へのこだわりや音の豆知識を披露してくださいました。



「1つ1つの演奏は旅である」というヤマカズさん。今回のコンサートもあらかじめ曲目だけ決めておき、曲順はその場で決めるというユニークなものでした。
また、譜面を見ないことで自由になれるというお話や、西田さんが解説してくださった「差音」と呼ばれる現象についてのお話も興味深かったです。

このあと、山中千佳子『すぎゆく春に』、プーランク『愛の小径』、ガリアーノ『マルゴーのワルツ』、ピアソラ『ブエノスアイレスの冬』を演奏していただき、コンサートは大盛況のうちに幕を下ろしました。

お二人の奏でるやわらかな音色は、まるで春の陽気のように私たちを包み込んでくれました。ヤマカズさん、西田さん、素敵な時間をありがとうございました。

| ホームギャラリー | 11:00 AM | comments (x) | trackback (x) |

今をときめく、音楽プロデューサー・ベーシストの亀田誠治さんと司会者に今野多九郎さんをお招きしたイベントが開催されました。
タイトルは「特別授業 亀田誠治さんになんでも聞いてみよう!」。事前に募集した質問の中から、時間いっぱいまで亀田さんがお答えして下さいました。

質問は、日々の生活、音楽のこと、人生相談、素朴な疑問など様々に、
「今年受験生だがやる気がでない」「失敗したときの気持ちの切り替え方は?」「ツイッターで亀田さんが「笑福」と毎朝つぶやくのはなぜか?」など、たくさん寄せられました。
「自分を好きになるには、好きな物で周りをかためること」「笑いが笑いを連鎖す
る」などのお答えと、亀田さんの現在や過去のエピソードを交えて語られました。


そして、途中からは音楽に関する質問へ。「リズムを保つには?」「ベースがかっこいい曲を教えて下さい」という質問には、亀田さんがベースを持って練習方法やフレーズを演奏して下さいました。「音楽は調和するために生まれてきている」という印象的な言葉と、日々の生活にもつながっていくようなお話が伺え、お客様も聞き入っておられました。

 
最後は、復興支援についての質問に、亀田さんの優しさや思いやりの気持ちが伝わる心に響くお話をお聞かせ下さいました。
会の終わりでは、熊本市長よりお礼の言葉が贈られ、たくさんの拍手の中、イベントが終了しました。

 

| ホームギャラリー | 06:00 PM | comments (x) | trackback (x) |

毎月第4木曜日のお約束、詩の朗読会。
当館でコレクション展が始まったことにちなんで、今回のテーマは「コレクション」です。
今日は7名と飛び入り参加の4名、合わせて11名の方に詩を詠んでいただきました。



素敵な名前のついた色鉛筆を集めたというご自身の経験から、色のコレクションについての詩を作ってくださった方。自分のコレクションは言葉だとお話ししてくださった方。「初恋」や「思い出」など、記憶がコレクションだという方もいらっしゃいました。
さらには、自分の画集や好きな絵画についての詩を作ってこられた方もいて、美術館で行われる朗読会ならではの光景がみられました。

次回のテーマは「鳥」です。どうぞお楽しみに!

| ホームギャラリー | 06:00 PM | comments (x) | trackback (x) |

毎月第3木曜日に開催、飛び入り参加もOKな詩の朗読会。
今回のテーマは「パレード」。9名の方々が詩を読んでくださいました。



パレードがやってくる前の心躍るような気持ちを表した作品、熊本のお祭りをイメージした作品、さらには「非日常のオンパレード」であった昨年を振り返った作品など、1つのテーマから様々な方向へと思考が広がっていくような回となりました。
また、冬にまつわる紙芝居を披露してくださった方もいらっしゃいました。紙がめくられる瞬間に息を凝らして見つめてしまうのは、大人になっても変わらないのですね。

この日は飛び込み参加の方が1名。中原中也の作品とオリジナルの詩を一遍ずつ読んでいただきました。

28日より、当館でも「第28回 熊本市民美術展 熊本アートパレード」が始まります。
わくわくするようなパレードの幕開けを感じさせる、活気ある時間となりました。

| ホームギャラリー | 06:00 PM | comments (x) | trackback (x) |
前の記事   次の記事