今回は、久しぶりのご参加の方や飛び入りの方も含めて、10名が発表されました。テーマ「仮面」。
 フィレンツェの仮面や、縄文時代のアニミズム的な仮面など、実際に顔につけてカーニバルや儀式に使われますが、「仮面をかぶる」などと比ゆ的に表現されることもある仮面。顔の一部または全部が隠れて表情がわからないため、楽しそうにしているピエロも、どこか影があると感じる…といったことはありませんか。
今回の朗読会では「本当の自分」と「他人と対峙した時の自分」を比較して、比ゆ的に「仮面をかぶる」時の自分の心情を表現した内容が多くありました。



 仮面をかぶることで、多面的な自分が生み出すという方、自由で道化になれるという方、さらに仮面をはずしてありのままの自分に戻った時の解放感を楽しむ方も。「どこまでが あなたの嘘か 私の嘘か 春霞して」と自作歌を詠んだ方がいましたが、「私」の内面と外面だけでなく、「あなた」までもが混然一体となった様を、おぼろげな春霞と共に表現されていました。

 実は、自分の内面と外面の境界をあいまいで、普段自分だと思っている部分の一体どこまでが本当の自分なのか、そもそも本当の自分とはどこにあるのか?と、はっとさせられ、なんとも幻想的で印象的な朗読会でした。

 次回は5月28日(木)18時からです。テーマは「ヒーロー(ヒロイン)」。
開催中の「特撮博物館」展にも、様々な特撮ヒーローが登場しますが、朗読会ではどんなヒーローが登場するでしょうか。どうぞお楽しみに♪

| ホームギャラリー | 06:00 PM | comments (x) | trackback (x) |