はや第5回を迎えた連続講演会の講師は、北九州市立大学准教授の宮本大人さんでした。

宮本さんは戦前・戦中のマンガにおける表現を再検証しつつ、現代のマンガへと脈々とつながる系譜を研究する一方で、現代のマンガ家とのインタビューなどを通して、その活動や思想などをひろく紹介しつつ、明確に言語化するという活動をされているマンガ研究者です。

今回の講演内容も、その宮本さんの広い視野を感じさせるもので、時代劇マンガの歴史を紐解き、その変化と時代との関わりなどを紹介しつつ、井上さんの『バガボンド』へとどのようにつながっていくのかというのが大きな論の流れでした。
『赤胴鈴之助』、『忍者武芸帳』との『バガボンド』の近さと遠さについての考察は大変興味深いものでありました。割と難しいことを話されているのですが、時々会場を爆笑させる発言がはさみこまれるので、ぐんぐんお話に引きつけられていく楽しみもありました。

また、後半は『バガボンド』での身体描写とその表現にふれ、宮本さんみずから木刀をふりつつ(剣道有段者!なのです)、井上さんが巻を重ねるごとに、身体の動きの描写をより古武術的に理にかなった表現へ変化させていったかについて論じました。

講演者みずから木刀をふるというのは、当館開館してよりこのかた初めてのことで、「うーん、さすが井上展」と深く感銘を受けました。

講演会全内容は、現在準備中の報告書にすべて載録される予定です。お楽しみに。

| 井上雄彦展 | 08:42 PM | comments (x) | trackback (x) |

シリーズ322回目。
ブレイキング・コップス(2006年/カナダ映画/116分)

BON COP BAD COP(2006/Canada/116min)

| 月曜ロードショー | 11:24 AM | comments (x) | trackback (x) |

井上雄彦 最後のマンガ展 重版〈熊本版〉、連続講演会の第4回目は、「井上雄彦と「最後のマンガ展」を語る」というタイトルで、詩人の伊藤比呂美さんにご講演いただきました。
伊藤さんは、熊本で深く愛されている詩人であり、井上さんとの対談「漫画がはじまる」もひろく知られており、会場は即座に満員となりました。

会場の建築構造上、どうしても収容人数に限界があり、入場を御断りした方もたくさんいらっしゃいました。本当に申し訳ございませんでした。

講演は、伊藤さんの「漫画にはうらみつらみがあるんです」や、「漫画には止められなくなるアブナイ物質がはいっていると思うのです」などの名言が、会場内の爆笑を誘いながら、長年のマンガ読みとしての、そして詩人としての鋭い視点から、「スラムダンク」や、「バガボンド」、そして本展が読み解かれていきました。
『漫画がはじまる』で披露された、「大好きです」の比較解釈や、「「スラムダンク」の沢北って、胤舜よね」など、キャラクターの役割の対比検討など、それはそれは軽やかに、論が展開していきました。

質疑応答の時間においては、活発なディスカッションが展開され、次週お話いただく宮本大人さんも、来週にお話される予定だった最新の見解を紹介されるなど、非常にエキサイティングな場となりました。

講演会の全内容は、伊藤さんの加筆後(予定)、当館発行予定の報告書に再録されます。お楽しみに。

| 井上雄彦展 | 07:44 PM | comments (x) | trackback (x) |

シリーズ321回目。
貴方なしでは(1939年/アメリカ映画/91分)

Made for Each Other(1939/America/91min)

日本未公開作品。
当時、ジョン・クロムウェル監督の名前があれば、この映画を観て損はないと言われていたそーな
キャロル・ロンバートの美しさは必見です

| 月曜ロードショー | 09:03 PM | comments (x) | trackback (x) |

井上雄彦展の関連イベント「宮本武蔵の史跡をめぐるバスツアー」を開催しました。
展覧会始まる前にすでに、定員を超えるお申込みをいただくなど、ご期待を大いに受けていたのですが、天候にも恵まれ、青空と若々しい緑に包まれたバスツアーとなりました。

武蔵塚公園で、武蔵の墓参りののち、立田自然公園で昼食、武蔵の葬儀が行われた泰勝寺あとの竹林で思いを馳せました。
霊巌洞で、五輪書を書く武蔵の姿を想像してのち、島田美術館で、武蔵ゆかりの品々をゆっくり鑑賞しました。

参加された皆様の笑顔もすてきで、十分に楽しんでいただけたようでした!

| 井上雄彦展 | 06:20 PM | comments (x) | trackback (x) |
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