次回展覧会「Stance or Distance?」展の作品搬入が始まっています。
加藤泉さんの巨大な彫刻作品を初め、各地から出品作品がぞくぞくと集まっていま
す。
彫刻、絵画、写真、映像、切り絵からロボット、体験型メディア系作品までスケール
溢れる展示をどうぞお楽しみに!
 

| STANCE or DISTANCE?展 | 06:28 PM | comments (x) | trackback (x) |

10月10日より開催する「Stance or Distance? 私と世界をつなぐ距離」展。
出品作家のひとり、林智子さんが新作制作のため、2度目の熊本訪問をされました。熊本出身の祖父の足跡をたどった前回の熊本訪問を経て、構想が固まった今回は、インスタレーション制作のための具体的なリサーチと、当館会場の下見を兼ねた訪問となりました。

前回に引き続き南阿蘇にある「京都大学火山研究センター」を訪問。20世紀初頭に開発され、林さんの祖父も使用した貴重なウィーヘルト地震計測機を動かしてもらい、阿蘇の大地が生み出すエネルギーの震動を計測します。なんとこの計測、地震計の記録紙から手作りです。リング状にしてから煤付をしました。



その後、ラジオの部品を提供する「ハムズオフィス」を訪問。祖父の日記に登場する「鉱石ラジオ」について調べてみると、今では入手困難となった部品を熊本のラジオ屋さんが扱っていることが分かり、部品や技術について、店主の松浦さんにお話しを伺います。「鉱物ラジオ」とは、鉱物を使ってラジオ電波を受信する装置で、今回松浦さんのご厚意でお借りすることができました。おじいさまは、手作りの鉱石ラジオを空にかざしながら、どのように世界とつながっていたのでしょうか。


美術館では実際の展示スペースを視察し、インスタレーションの展示プランをシュミレーションします。




林智子《Distance》2009年、ミクストメディア

《Mutsugoto》などの体験型インスタレーション作品に代表されるように、恋人との関係性について作品を発表されてきた林さんですが、「家族」との関係性、距離をテーマにして新作も着々と完成に向かっています。

| STANCE or DISTANCE?展 | 02:00 PM | comments (x) | trackback (x) |

10月10日より開催される「Stance or Distance? わたしと世界をつなぐ距離」展に向け、出品作家のひとりである加藤泉さんが来熊されました。

 

図面をみながらの打ち合わせや会場の下見など、展覧会での具体的な展示方法や展覧会に向けての新作制作について話をすすめました。

一貫して、人の形を表現している加藤さんですが、制作へのモチベーションは「人の生きる意味」や「人間の可能性」への興味とのこと。その作品は特定の誰かを表現したものでなく、大きな括りの中で「人間」を表現しています。
そして、おどろおどろしい色や大きな目など一見すると怖いのに、ぽってりとした体や肌のラインなど、どこか可愛らしさも感じられる作品です。

今回の展覧会では、東京都現代美術館でも展示されたこの巨大な人型の彫刻群も展覧会に登場します!


「開館20周年記念MOTコレクション特別企画−コンタクツ」展示風景、東京都現代美術館、東京 
撮影:佐藤祐介©2014Izumi Kato



加藤泉《Untitled》2006年 東京都現代美術館蔵 
撮影:木奥惠三©2006Izumi Kato

加藤さんが表現される「Stance(立場、心構え)」「Distance(距離)」を、どうぞ会場でお楽しみください。彫刻のほか、絵画作品やソフトビニールをつかった作品なども展示予定です。

| STANCE or DISTANCE?展 | 06:00 PM | comments (x) | trackback (x) |

秋に開催する「Stance or Distance? わたしと世界をつなぐ距離」展。
目には見えないけれども、確実に存在する“距離”や、日々の生活のなかで生まれる“距離感”。
この“距離”や“距離感”があるからこそ、近くにいる家族や恋人、友人、社会の出来事、あるいは遠い海の向こうの世界にも向き合ったり、想像を膨らませたりすることができるのかもしれません。“距離”が生まれる背景を肯定的に捉え、私たちと世界をつなぐ多様な‘距離’について考える展覧会です。

この展覧会へ参加される作家さんの準備も進んでいます!
今回は林智子さんが、秋の新作に向けてのリサーチに熊本を訪れました。



林さんは、“距離”をテーマに、現代のテクノロジーと人間がもつ五感が共生する作品を発表してきました。離れた場所にいる遠距離恋愛のカップルが、恋人のことを想い浮かべながら指輪をはめて身体の上をなぞると、その動きが光の痕跡となって相手の身体に浮かび上がるリアルタイムな触れ合いをテーマとした「Mutsugoto」は、実際に体験することができるインタラクティブ作品です。


林智子 《Mutsugoto》

他にも、彼女が香水を体に放つと、遠くにいる恋人の襟裳から同じ香りの香水が微量に放たれる「SentSense」や、恋人の好きなパーツを型どり、口にすることで相手を思い出す和三盆の「Tamayura」、大切な人との間にある距離とテクノロジーの関わり方について尋ねたオンラインアンケート「Distance」などがあります。

熊本にルーツがある林さんは、今回の新作のために、大好きだった祖父の熊本での足跡を辿りました。彼女の祖父は熊本で育ち、阿蘇で人生の転機を掴んで、京都で学生時代を過ごした後、地質学の調査で世界中を回りました。林さんも留学を経て、スコットランドやニューメキシコでの滞在制作など海外で長い時間を過ごし、現在は京都で活動を行っています。そして本展のために熊本を訪れるという、祖父が過ごした場所をリバースしているかのような移動。それは、まるで時間と距離を遡る旅のようにも思えます。

今回のリサーチでは、南阿蘇の「京都大学火山研究センター」を訪問。当時おじい様が施設の設立に関わり、また阿蘇の写真を多数撮影していました。その写真を林さんが大切に保管されていたことが新作の構想のきっかけとなりました。火山研究センターでは、祖父が勤務していた当時の仕事部屋や測量機械を見学し、阿蘇山の岩石や硫黄などもサンプルとして持ち帰ります。実は、彼女もニューメキシコに滞在した時に、その鉱石に不思議なエネルギーを感じ魅せられているそうです。阿蘇周辺をまわった後は、祖父の生家を訪れ、その痕跡をじっくり確かめます。

 

これから作品の構想に入られます。どの断片が作品化されていくのか。また林さんとおじい様の時間的、場所的距離がどう表現され、作品としてつながっていくのかが楽しみです!

| STANCE or DISTANCE?展 | 04:00 PM | comments (x) | trackback (x) |
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