CAMK(キャンク)読みがたりvol.72
今回の読みがたりのテーマは、「なつやすみ」。2才から小学校低学年までの子どもたちが参加し、にぎやかな時間を過ごしました。
絵本「花火のよるに」や「ひとくちぱくり」、手あそび「ももすいかなしパイナップル」をご紹介しました。 また、さっちゃん一家が登場するパネルシアター「だれのせんたくもの?」は、「このスカート だれのスカート?」と口ずさみながら、ロープに干された色々な洗濯物は誰のものなのか、当てていくゲーム感覚のお話しです。腹巻はおじいちゃん、可愛いリボンはネコちゃんの洗濯物です。最後に残った赤いマントに青い上着…どこかで見たことがあると思ったら、スーパーマンの服でした。 そして、紙芝居「おばけの森」では、森にすむおばあちゃんの家に遊びに行くことになったのですが、その森にはおばけが住んでいて…というお話。いくつにも分かれた道を参加者のみんなで選びながら進んでいきます。途中でひとつめ小僧や、大きなヘビが登場すると、全員でハラハラドキドキでしたが、最後までみんなで協力し、無事に森のおばあちゃんの家にたどりつく事ができました。 ★次回開催のお知らせ★ テーマ:「外国のおはなし」 日時:2015年9月19日(土)11:30−12:00 場所:当館アートスカイギャラリー 対象:小学校低学年まで 次回もお楽しみに☆
| CAMKEES(ボランティア) | 11:30 AM | comments (x) | trackback (x) |
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月曜ロードショー 「禁じられた遊び」
シリーズ第634回
「禁じられた遊び」1952年/フランス映画/86分 JEUX INTERDITS(1952/France/86min) |
[アーティスト・インデックス3] 冨永ボンド ライブペインティング
8月8日(土)・9日(日)にかけて、冨永ボンドさんによるライブペインティング(公開制作)を開催しました。
展示室に設置した10メートルの巨大キャンバスにアクリル絵具と着色したボンドをつかって制作。 ![]() まずおおまかな構想を立て、色を乗せていきます。 1色を塗り終えて、次の1色に移る…という描き方で、迷うことなく筆を進めていくボンドさん。 ![]() ![]() ![]() 時間とともに画面はみるみる変化していきます。 普段、美術館で見るのはたいてい完成した作品ですが、今回のようにアーティストが描いていく過程というのも、見ていて非常におもしろいものです! 展示を観に訪れた方々も、興味深そうに眺めていました。 好奇心もって話しかけてきたお客さんに対して、ボンドさんは笑顔できさくに応じていました。 ![]() 着色が終わると、いよいよ黒いボンドでふちどりです。このボンドによって、絵の印象が大きく変貌していきます。 ![]() そしてついに完成!! 作品タイトルは《つなぐ人々》。 今回使用したボンドはなんと合計約20本(!)だそうです。 この作品は、会場に来れば会期中いつでも目にすることができますので、ぜひ「アーティスト・インデックス Scene3」展に足をお運びください! ![]() ![]() 10月12日(月・祝)には再びライブペインティング開催、そして同時に「ボンドアート」を体験できるワークショップも開催します!どうぞお楽しみに。 【CAMK開館記念イベント】 日時:2015年10月12日(月・祝) 11:00〜17:00 会場:びぷれす広場(びぷれす熊日会館1階) (※一部イベントは有料となります) 内容:冨永ボンドさんライブペインティング&「ボンドアート」ワークショップの他、「アーティスト・インデックス3」出品作家による露店、ドローンイングワークショップ、参加型作品展示も開催します。 詳しくは、http://www.camk.or.jp/event/g3/105/105_2.pdfをご覧ください。 |
[アーティスト・インデックス3] 全員集合!開幕アーティストトーク
九州で活躍する若手アーティストを紹介する展覧会「アーティスト・インデックス」。
第3回目となる今回は、川嶋久美・小林駄々・宮本華子・冨永ボンドの4名をご紹介します。 初日の8月8日には、「全員集合!開幕アーティストトーク」を開催し、それぞれのこれまでの活動や今回の出品作についてお話いただきました。 トップバッターは川嶋久美さん。 河原町を拠点に活動し、「河原町アートアワード」では毎年受賞を治める実力派です。 トークでは、自らの「巣」を作ってまちを移動した《巣と旅する》を始めとするこれまでの作品・活動から、今回のインデックス展出品作までをご紹介いただきました。 今回の展示では自分の昔の記憶をテーマに、学校の教室をモチーフにしたインスタレーションを手掛けられています。 うつろっていくのが惜しく感じるほどに楽しかった日々、自分の頭の中の記憶と実際の記録の微妙な齟齬など、作品の発想のもとになったものごとをトークではひとつひとつお話しいただきました。 ![]() ![]() 川嶋さんと同じく、河原町を中心に活動されている小林駄々さん。 髪の長い女性を描く作品が多いので、自画像を描いているのかと思いきや、実は自分が綺麗だと思ったアイドルなどをイメージして描いているとのこと。 自分の感情をベースにして制作し、目を背けたくなるような人の醜い感情や欲望をそのまま描き出そうとしているという小林さん。 それらの感情の混ざり合いが、かわいさと不気味さと迫力を同居させた独特の画面につながっているようです。 「目」をたびたび描いていることについては、自分自身が人から見られることへの忌避感があり、その一方で自分の作品は見てほしいという願望はある、という視線への強い関心が背景にあることを語ってくれました。 ![]() ![]() 第26回熊本アートパレードで「審査員特別賞(三潴末雄賞)」を受賞した宮本華子さん。 父との軋轢とその葛藤を出発点に制作してきたこれまでの作品について、構想段階の関心の移り変わりにも言及しながら丁寧に紹介していただきました。 近年は結婚とそれに関わるものごとに強い関心を持ち、本展でもウェディングドレスを用いた作品を出展されています。 父と向き合うための作品をはじめ、宮本さんにとって作品制作はコミュニケーションのための手段でもあったようです。 今回の出品作の一つ、周囲の人たちが宮本さんに対して持っている印象を集めた《宮本華子 肖像画を装った自画像》も、「作品を通してのコミュニケーション」が一つの大きな要素となっています。 ![]() ![]() 最後のスピーカーは、木工用ボンドで絵を描く世界で唯一のボンドアーティスト、冨永ボンドさん。 自身が目標としていることと、そのために行っている活動の数々を、鮮やかなスライドを用いつつテンポよくご紹介してくれました。 アーティストを増やし、シーンを活性化させる。そのためにライブペイントを行い、人々に興味を持ってもらう。アートスタジオを運営し、活動の場を作る。 医療とアートをつなぎ、人の生活を豊かにする。そのために多くの福祉施設などでアートセラピー・ワークショップを行う。 明快な目的意識と縦横無尽の行動力が、力強く伝わってくるプレゼンテーションでした。 ![]() ![]() [アンケートより] 作品からだけでは伝わらないアーティストさんの思いや動機など裏話が聞けて楽しかったです。私自身では想像もできないような発想に、素直に“この人たちの頭の中はどうなっているのだろう?”“凄い”と思ってしまいました。 |
林智子さん2度目の来熊
10月10日より開催する「Stance or Distance? 私と世界をつなぐ距離」展。
出品作家のひとり、林智子さんが新作制作のため、2度目の熊本訪問をされました。熊本出身の祖父の足跡をたどった前回の熊本訪問を経て、構想が固まった今回は、インスタレーション制作のための具体的なリサーチと、当館会場の下見を兼ねた訪問となりました。 前回に引き続き南阿蘇にある「京都大学火山研究センター」を訪問。20世紀初頭に開発され、林さんの祖父も使用した貴重なウィーヘルト地震計測機を動かしてもらい、阿蘇の大地が生み出すエネルギーの震動を計測します。なんとこの計測、地震計の記録紙から手作りです。リング状にしてから煤付をしました。 ![]() その後、ラジオの部品を提供する「ハムズオフィス」を訪問。祖父の日記に登場する「鉱石ラジオ」について調べてみると、今では入手困難となった部品を熊本のラジオ屋さんが扱っていることが分かり、部品や技術について、店主の松浦さんにお話しを伺います。「鉱物ラジオ」とは、鉱物を使ってラジオ電波を受信する装置で、今回松浦さんのご厚意でお借りすることができました。おじいさまは、手作りの鉱石ラジオを空にかざしながら、どのように世界とつながっていたのでしょうか。 美術館では実際の展示スペースを視察し、インスタレーションの展示プランをシュミレーションします。 ![]() ![]() 林智子《Distance》2009年、ミクストメディア 《Mutsugoto》などの体験型インスタレーション作品に代表されるように、恋人との関係性について作品を発表されてきた林さんですが、「家族」との関係性、距離をテーマにして新作も着々と完成に向かっています。
| STANCE or DISTANCE?展 | 02:00 PM | comments (x) | trackback (x) |
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