シリーズ第647回

「間奏曲」1936年/スウェーデン映画/97分

Intremezzo(1936/Sweden/97min)

| 月曜ロードショー | 02:00 PM | comments (x) | trackback (x) |

熊本市が描くまちの未来設計図「総合計画」。その「新総合計画シンポジウム」開催に合わせて現代美術館で開かれたのは、「“裏”総合計画」のトークセッション!

 「“裏”総合計画」とは、妄想も含めて自由に自分たちのまちについて考えようという市民によって始まったプロジェクトです。これまでにすでに三回の「妄想会議」を開催し、夢を膨らませながら熊本市の未来について奔放かつ真剣な議論を続けてきています。そしてついに今日は“表”の総合計画とコラボレーションして同日のイベント開催となりました。トークの登壇者は、“裏”の総司令官・田中尚人先生(熊本大学)と、ゴレンジャーこと“裏”総合計画デザイナーの精鋭たち。



 まずは、モデレーター役の田中先生が総合計画を説明し、“裏”総合計画プロジェクトのこれまでの活動を振り返りました。続いて、ゴレンジャーたちが「熊本をこうしたい!」という具体的な妄想を発表。「熊本城で和装会議 文化×交流」「熊本市職員ホメゴロシ計画」「おたがいさま食堂」「空き家を宿化プロジェクト」…いずれも、これまでに様々な妄想をぶつけ合わせてきたことで生み出された提案です。




 ここから、会場の皆さんもワークショップ形式で参加して、これらの提案をさらに磨き上げます。支持したいレンジャーごとにチームに分かれ、その提案をよりよくするために意見を交換。自分がその提案を支持したい理由や、さらなる注文・提案を各自挙げていきます。
…と、それぞれのチームで意見がまとまってきたところに、なんと“表”総合計画のトップ・大西市長が会場に登場!せっかくなので議論した“裏”総合計画を市長にも直接聴いてもらうことに。市長は各チームの発表に耳を傾けつつ、「なるほど…」「そういう提案はどんどんほしいです!」「いきなり全部は無理だけど少しずつなら…」「たしかに自分もホメられたい!」などなど、楽しげに意見交換をしていました。






 その後、各レンジャーとその応援団でブラッシュアップした計画を再度発表。いずれの計画もより具体的で実現を視野に入れたものになっていて、「せっかく考えたし、少しずつでも実行していくぞー!」と意気込むチームもありました。






 最後に、「妄想会議で出てきた提案が実はすでに一部実現され始めている!」という報告。「のら文字『肥後看板』プロジェクト」「移動式〔顔ハメ〕プロジェクト」という二つの試みが発表されました。




 自分たちのまちのことを自分たちで考える。そして、そこから行動していく。それは実はとても楽しいことでもある。そんなことを感じられたイベントだったのではないでしょうか。田中先生は「皆さんもぜひどんどん妄想してください」と述べてトークを締めくくりました。

| ホームギャラリー | 10:36 PM | comments (x) | trackback (x) |

シリーズ第646回

「伴奏者」1992年/フランス映画/107分

L'accompagnatrice(1992/France/107min)

| 月曜ロードショー | 02:00 PM | comments (x) | trackback (x) |

「STANCE or DISTANCE? わたしと世界をつなぐ“距離”」展を企画した学芸員の芦田彩葵
が、本展の企画意図、展示構成や出品作品についてお話しました。


本展のテーマは、ずばり「距離」。
人は自身のことを考えたり、他者と向き合ったり、社会の問題や世界の出来事について考える時に、そこには、かならず対象と自身とをつなぐ距離があります。
インターネットの普及、東西の冷戦構造が崩れ、この30年の間に物理的、心理的、感覚的、社会的距離は大きな変化を迎えました。
この距離の感じ方や取り方は、科学技術の発展やライフスタイルの変化、育ってきた環境、歴史的背景や既存の制度によって変容していきます。
そう考えた時に、この「距離(Distance)」とは、現代社会の時代感覚を強く反映したものといえるのではないでしょうか。


本展では、自己、他者、世界、自然/環境との「距離」に焦点をあて、ロボット、インタクラティブ・メディア作品、彫刻、絵画、写真、映像など60点の作品を紹介しています。
日本初公開となる大阪大学石黒浩研究室開発のアンドロイド、渡邊淳司+安藤英由樹、藤井直敬らによる新作の体験型メディア作品、国内美術館では初展示となるミカ・ロッテンバーグやリー・ブラザーズの映像インスタレーション、阿蘇でのリサーチを重ね制作された林智子のインスタレーション、藤田桃子の巨大日本画をはじめ、出品作品の解説を交えながら、展示構成、出品作品の展示意図について語られました。


これら多様な作品を通して、人やもの、世界と向き合う「姿勢(Stance)」を見つめ直し、新しい関係性を築くきっかけが生まれて欲しいとレクチャーを締めくくりました。

| STANCE or DISTANCE?展 | 06:12 PM | comments (x) | trackback (x) |

STANCE or DISTANCE?展のプレママ&ファミリーツアーを開催しました。
今回の展覧会では、絵画、彫刻、写真、映像をはじめ、ロボットや体験型の作品もあります。
会場を入ると、人型アンドロイド「コウカロイド」が展示されています。思わず凝視してしまうような精巧なつくりにお母さんも驚かれていました!

1歳の赤ちゃんも、自らの心音を聞きながら他者に感情移入していく作品「心音移入」を体験しました。映像で流れている様々な場面の人を見ながら、自分の鼓動はどのように聞こえたでしょうか。
ツアー中では、お母さんが赤ちゃんに語りかけながら楽しく鑑賞されている姿が印象的でした


 

| STANCE or DISTANCE?展 | 01:52 PM | comments (x) | trackback (x) |
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