
- 開催日
- 2023年6月4日(日)
- 時間
- 17:30-19:30
- 場所
- アートロフト
- 料金・参加費
- 参加無料
トークイベント
「ChatGPTと現代アートーAI美芸研の活動からー(第44回AI美芸研)」
熊本市現代美術館では、美術家の中ザワヒデキ、草刈ミカをゲストに迎えたトークイベント「ChatGPTと現代アート」を開催します。2016年に中ザワ、草刈を中心として発足した人工知能美学芸術研究会(AI美芸研)は、「人間が人工知能を使って創る芸術のことではない。人工知能が自ら行う美学と芸術のことである」とする「人工知能美学芸術宣言」を布石として、活動を続けてきました。
AIは今後、自律的に芸術を創造し始める可能性があるのでしょうか? また、既にある「人間がAIを使って制作した芸術」ではなく、「AIみずからが創造した芸術」が今後現れるとしたら、どのような形をとっていくのでしょうか?本イベントでは、AI美芸研の活動の歴史を振り返りながら、昨今注目が集まるChatGPTと現代アートをテーマとしたトークを行います。
日時:2023年6月4日(日)17:30-19:30
場所:熊本市現代美術館アートロフト
定員:30名(予約不要・参加無料)
出演:中ザワヒデキ(美術家・人工知能美学芸術研究会[AI美芸研]代表)
草刈ミカ(美術家・人工知能美学芸術研究会[AI美芸研]企画制作)
花田伸一(キュレーター・佐賀大学芸術地域デザイン学部准教授)
佐々木玄太郎(熊本市現代美術館学芸員)
主催:熊本市現代美術館、人工知能美学芸術研究会
共催:NPO法人AI愛護団体
後援:人工知能学会
人工知能美学芸術研究会(AI美芸研)
人工知能と美学・芸術に関する領域横断的なテーマ を追究する研究会であり、その成果を作品として発表するアーティスト・グループでもある。美術家の中ザワヒデキ(1963– )と草刈ミカ(1976– )を中心に、総勢 29 名の発起人が集い、「人工知能美学芸術宣言」をもって 2016 年5月に発足した。公開の研究会やシンポジウムを継続的に開催しつつ、展覧 会、コンサートなども行っている。2017–2018 年には沖縄科学技術大学院大学にて「人工知能美学芸術展」を開催した。中ザワヒデキはインターネットが主流になる以前から CG を用いて作品制作を行い、「方法主義宣言」(2000 年)を発表するなど、 日本におけるコンセプチュアル・アートのなかで特異な位置を示す。草刈ミカは「凹凸絵画」(2002 年 – ) といった作品シリーズを展開する美術家である。人工知能は独自の美学を持ちうるか、芸術の創作をしうるかというシンギュラリティ(技術的特異点)の問題にも絡む問いを起点に、美学や芸術、人間存在の本質を再考する。