熊本市現代美術館開館20周年記念<br>不思議の森に棲む服 ひびのこづえ×KUMAMOTO 展

熊本市現代美術館開館20周年記念
不思議の森に棲む服 ひびのこづえ×KUMAMOTO 展

2022.7.2()〜 2022.9.19(月・祝

コスチューム・アーティストのひびのこづえと当館は2010年より交流を深めており、開館20周年の本年、いよいよ満を持しての個展です。
ひびのの作品(コスチューム/衣装)は、カエルやカブトムシ、海の生き物、マンモス、骨など、地球に存在するありとあらゆる生き物、現象、人工物がそのアイデアのヒントです。本展では、深い森の中で、多様な生き物たちがざわめく不思議な世界を表現するような、唯一無二のクローゼットを熊本に出現させます。
そして、ひびのが望む作品の理想的な状態とは、それらを人が着脱ぎし、動き、形態が変化し続けることです。最先端のARによる動画や映像、パフォーマンス公演、試着体験を通じてご紹介いたします。
美術、音楽、ダンスの領域を超え、ジャンルをミックスして生まれる不思議な美の世界をお楽しみください。

ひびのこづえ Hibino Kodue

静岡県生まれ。1982年東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。1997年、作家名を内藤こづえより、ひびのこづえに改める。2003年よりNHK Eテレ「にほんごであそぼ」のセット衣装を担当(現在に至る)。2020年、コンテンポラリー・ダンス「星の王子さま」の衣装を手掛ける。2022年、NODA・MAP「フェイクスピア」衣装にて紀伊国屋演劇賞個人賞受賞。広告、演劇、ダンス、バレエ、映画、テレビなど多岐にわたる場で活躍。近年は、コスチューム制作者としてひびの自らが働きかけ、ダンサー、作曲家達とタッグを組みダンス・パフォーマンスを主宰。東京在住。

展覧会をもっと楽しむ5つのヒント

1不思議の森に棲む服

展覧会のメインイメージは、新進気鋭のダンサーであるアオイヤマダが、ダンス・パフォーマンス「ROOT:根」の衣装を着て踊っているシーンです。
彼女が背負う巨大なカエルは、迫力のあるサイズですが、実は内側にバルーンがたくさん仕込まれています。ふわふわと浮いて動く軽やかさは、見た目を裏切る面白さがあります。
彼女の衣装にも注目してみましょう。首からはカエルの卵が下がっていて、スカートの下には、豹のしっぽが何本も見えます。様々な生き物のパーツや内臓のパーツが集まって出来た不思議なドレスを着ています。

あり得ないことがあり得て、かたちを持たないものにかたちを与える。

ひびのはその面白さがやめられずに、30年以上衣装の仕事を続けてきた、と語っています。
ひびのの作品、その衣装の多くは、人がそれを着て動くことで、一瞬ごとに変化する表情を持ちます。その瞬間の美も作品の魅力のひとつです。
そして、展覧会全体も、ひびのによって緻密に構成された、展示会期中にしか出現しないひとつの大型インスタレーション作品なのです。不思議な服が棲む、不思議の森にようこそ!

ROOTの衣装で踊るアオイヤマダ 2021 photo 上原勇

2ナイトタイム・ダンス・パフォーマンス

新進気鋭のダンサー達の身体表現と、ダンサーが引き出すひびのの衣装の動きの面白さ、舞台を盛り上げる特別な音楽。ひびの主宰のダンス・パフォーマンスが、閉館後の夜の時間に開催されます。
「ROOT:根」は、何重にも衣装が重ねられた状態から始まります。1枚ずつ脱ぐことで、その度に別の不思議な生き物に変身し、最後には根となり土に戻る物語が、胸をドキドキさせるコケティッシュなダンスで表現されます。昭和歌謡をスパイスに効かせた音楽が各場面を切り替え、物語を進めます。(ダンス:アオイヤマダ、音楽:小野龍一、2021年初演)
「MAMMOTH」は、マンモスの生きた時代から現代までの長い歴史を、ダイナミックかつ繊細なダンスで表現。舞台に吊り下げられた衣装に着替えるごとに、全く異なる空気にガラリと変化し、まるで長大な時間をタイムリープしたような不思議な気持ちになります。荘厳な音楽がクライマックスへと導きます。(ダンス:藤村港平、音楽:川瀬浩介、2020年初演)

*パフォーマンス公演日
ROOT:根 7月1日(金)、2日(土)
MAMMOTH 8月26日(金)、27日(土)
各回定員150名。要事前申込(抽選)。詳しくはこちら

*ダンスと音楽のワークショップも開催されます(ちらし掲載分より実施日が増えました)。詳しくはこちら

  • ROOTの衣装で踊るアオイヤマダ 2021 photo 上原勇
  • MAMMOTHの衣装で踊る藤村港平 2020 photo 出口敏行
  • MAMMOTHの衣装で踊る藤村港平 2020 photo 出口敏行

3衣装が動く!AR 動画

「衣装は、人が着て動いているところを見るのが一番楽しい」とひびのは語ります。
その面白さ、展覧会場であなたも体験できます。方法は、衣装に添えられたQRコードをご自身のスマホで読み取るだけ。衣装を着たアオイヤマダのダンス動画が視聴できます。
このAR衣装シリーズ(全12点)は、ひびのが過去に制作した衣装を組み合わせリメイクした作品ですが、いまの感覚で再構築し生み出された新しい作品という点で、リミックスという表現が相応しいかもしれません。

「森に棲む服 ひびのこづえ展」展示風景(そごう美術館) photo :阿部章仁
AR 衣装 キリン QRコードを読み取ると、衣装を着たアオイヤマダが躍る!

4フェイクスピア

2022年、ひびのは「フェイクスピア」の衣装で紀伊国屋演劇賞個人賞を受賞しました。この賞を衣装が受賞するのは大変珍しいことだそうです。
ひびのは、野田秀樹が演出する舞台の衣装を、公演「野田秀樹のから騒ぎ」(1990年)を皮切りに、これまで30作品以上手掛けています。NODA・MAPは、この「フェイクスピア」で、第29回読売演劇大賞の大賞・最優秀作品賞を受賞しました。

「森に棲む服 ひびのこづえ展」展示風景(そごう美術館) photo :阿部章仁

5作品に触って実感! トピックいろいろ

その1 バッグの森

これまでの衣装制作で手元に残った布や、長い間倉庫で眠っていた衣装を解体した布を用いて制作された、 1点物のバッグです(それぞれに作品名と作品番号が付いてます)。バッグは手に取ったり肩にかけたり試すことができます。気に入ったらスタッフにお声がけください。

「森に棲む服 ひびのこづえ展」展示風景(そごう美術館) photo:阿部章仁

その2 新作ハンカチ「KUMAMOTO」

本展開催を記念して、新作ハンカチ「KUMAMOTO」(展覧会限定版)が数量限定で発売されます。
当館ミュージアムショップと、鶴屋百貨店でのポップアップショップでのみ販売。ユニセックスで使えるデザインです。ハンカチが折り畳まれている時と、広げた時の表情の違いをお手元でお楽しみください。

  • 新シリーズ「KUMAMOTO」(展覧会限定版)48x48㎝サイズ、綿ブロード製
作家コメント

展覧会を通じ熊本をより身近に感じたいと願い、私のLIFE WORKでもあるハンカチに熊本を描きました。美術館からのぞむ熊本城の勇壮な姿に憧れ、その時代の慈しみを想像し、雄大な阿蘇を背景にデザインしました。ポスターでありハンカチとしても使えます。いつも熊本の誇りをポケットに畳んでいて下さい。

*会期中、ミュージアムショップにて数量限定販売。
*鶴屋百貨店とのコラボ企画「ひびのこづえ POP UP SHOP」(鶴屋本館1階婦人洋品売場特設会場)でも販売します。(会期:2022年7月20日~8月29日予定)

*お得なセット! 展覧会限定ハンカチ付前売券

展覧会チケットと展覧会限定ハンカチがセットになったお得な前売券です。

価格:
2000円(税込)*一般のみ、限定200セット
販売期間:
2022年6月1日~7月1日*売り切れ次第販売終了
販売場所:
ローソンチケット[Lコード:84760]、熊本市現代美術館

※ハンカチは会期中、ミュージアムショップで引換します。

展覧会情報

開催期間

2022年7月2日()~ 9月19日(月・祝

会場

熊本市現代美術館 企画展示室Ⅰ・Ⅱ

休館日

火曜日

開館時間

10:00 - 20:00(展覧会入場は19:30まで)

観覧料

一般:
1,300(1,100)円
シニア〔65歳以上〕:
1,000(800)円
学生〔高校生以上〕:
800(600)円
中学生以下:
無料

※()内は前売料金。前売料金は下記の方にも適用。
20名以上の団体/電車・バス1日乗車券、JAF会員証、緑のじゅうたんサポーター証、美術館友の会証をご提示の方。
※各種障害者手帳をご提示の方と付き添いの方1名は無料。
(身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳等)
※前売券販売は7月1日まで
※7/30(土)・31日(日)に限り、ゆかた着用の方は観覧料半額

チケット取扱い

熊本市現代美術館、イープラス(e+)、ローソンチケット[Lコード:84760]、セブンチケット[セブンコード:094-640]

主催

熊本市現代美術館(熊本市、公益財団法人熊本市美術文化振興財団)、熊本日日新聞社、熊本朝日放送

助成:

芸術文化振興基金

後援

熊本県、熊本県教育委員会、熊本市教育委員会、熊本県文化協会、熊本県美術家連盟、熊本国際観光コンベンション協会、J:COM熊本、エフエム熊本、FM791

協力

一般財団法人 そごう美術館、(株)アートプリントジャパン、鶴屋百貨店、KAAT神奈川芸術劇場

プレスリリース

作品リスト