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美術館の日常のあれこれをお伝えします。

開館20周年のリニューアルから1年経ちました!(ご報告)

2023.10.12 ,

支援者の皆様へ

2022年、熊本市現代美術館がはじめてチャレンジしたクラウドファンディングに多くのご支援をいただき、ありがとうございました。皆様からいただいた寄付は、開館20周年に合わせた「ART LAB MARKET(アート ラボ マーケット)」のリニューアルや、美術館の中心にある「ホームギャラリー」の什器の整備などに使わせていただきました。

開館20周年(2022年10月12日)から1年。
皆様と一緒に作ったART LAB MARKETやホームギャラリーでは、それぞれの場所に合わせた様々なイベントやワークショップを開催していますので、その様子の一部をご紹介させていただきます。

ショップとカフェの間にある壁を取り払ったART LAB MARKETは、大きな窓から光が差し込み、明るいスペースとなりました。

学芸員実習生によるアートラボマーケットでのワークショップの成果

日頃は、ショップのグッズを眺めながらちょっと休憩したりコーヒーを飲みながらおしゃべりしたりするスペース。
無料でちょっと手を動かせる素材が置いてあったり、不思議なことばやオブジェがあちこちに置いてあったりします。
『100の指令』日比野克彦 朝日出版社

スタッフも、バックヤードに閉じこもるのではなく、打ち合わせに使ったり、市役所職員や市民のご用聞きをしたり、
皆さんが美術館でどのように過ごして居られるのかを眺めながら、館内で活動することが増えました。

日比野館長も参加して、日常的に市役所職員やまちの人たちのご用聞きをおこなっている

また、ショップとも協力しながら、様々なワークショップやトークなども開催しています。

2023年8月9日-8月11日 マッチフラッグプロジェクト


2023年9月10日 山本太郎ワークショップ「昔話を絵にしてみよう」


2023年9月17日 武内明子「空っぽと詩」関連ワークショップ「空の詩 わたしとあなたとまんなかの色」

アートラボマーケット

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ホームギャラリーの机は大小様々、正方形でも長方形でもありません。ピシッと平行にならない机は、
逆にどのように置いてもしっくりとなじみます。
また、動かしやすい設計となっており、イベントをするときもストレスなく移動することができます。
照明も明るく、読書をしやすい環境を整えたことによって、この夏は、高校生たちが勉強する姿も見られました。


日常の風景-1(ホームギャラリー)


日常の風景-2(ホームギャラリー)


2023年9月6日 動画クリエイター展関連イベント「テクノロジーとアートの交差点-WEB3と美術館-」

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ART LAB MARKETのショップコーナーでは、コーヒーの販売(180円)のほか、熊本の様々な小さなお店が作る焼き菓子、
時々パンの販売なども。

時々変わる焼き菓子も愉しみのひとつ。

また、継続的に熊本のアーティストを応援するため、作品の展示販売や有料のワークショップなども積極的に開催しています。

地元アーティストコーナー


地元アーティストコーナー


地元アーティストコーナー

ミュージアムショップ

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皆様からご支援いただいたおかげでリニューアルしたART LAB MARKETは、美術館とまち、いろいろなバックグラウンドを持つ方々がいろいろな場面で交錯する、生き生きとした場所になりました。また、新型コロナウイルスの感染拡大によって無機質になっていたホームギャラリーも、日常的に人々が憩う場としての機能が戻ってきたように感じています。
あらためまして、ご支援いただいた皆様に心より感謝申し上げます。
これからも、熊本市現代美術館へのご支援・応援をどうぞよろしくお願いいたします。

 

2023年10月12日
熊本市現代美術館長

 

 


20周年を機に、授乳室の壁に描かれた地元アーティスト(コーダ・ヨーコ)による壁画(部分)

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