熊本市現代美術館の開館記念日に合わせ、「ポール・セザンヌを知ろう!」という特別講演会を開催しました。
日仏交流160周年を迎える今年、熊本市とフランスのエクサンプロヴァンス市の「交流都市協定」も締結から5周年となります。そこで、生涯の大半をエクサンプロヴァンスで過ごした画家、ポール・セザンヌについて、セザンヌ研究の第一人者であるドニ・クターニュ氏をお招きして講演会を開きました。
講演会では、セザンヌの作品から「家」「木」「山」という3つのテーマについて大きく語られました。エクスという土地に由来したモティーフについて掘り下げていく内容だったので、スライドを見ているとまるでエクスの街を散歩しているかのよう。最後はセザンヌから影響を受けた後世の画家、カンディンスキー、マティス、ピカソ、マレーヴィチ、モンドリアンの作品についてもお話がありました。
質問も白熱した充実の90分。
会場には熱心な120人あまりの方が集まられ、偉大な画家セザンヌへの関心の高さがうかがわれました。