「森内和久展 ~CONTEMPLATION 思いを馳せ、眼差しを注ぐ~」展の開催を記念した、
作家本人によるアーティスト・トークが行われました。
ルーベンスやラトゥールから、ピカソやデュシャンまで影響を受けたアーティストたちの作品を
振りかえりながら、「平凡なる非凡」を目指して、和紙に線香で穴をあけて作品化した
代表的なシリーズ「存問譜」にたどり着いた経緯や、死生観、時代との呼応を意識した
作品群について語られました。
質問コーナーをはさみ、後半では最新作《水輪》《泉》、スマートフォンの光を当ててみることで
完成する《RAINBOW~想望~》、《sunflower~鎮魂~》、映像作品の《contemplation》など、
「美は人を沈黙させる力がある」とした小林秀雄の言葉から、静かにまなざす行為としての
作品制作のプロセスの一端が紹介されました。