暮れも押し迫った12月28日、アートラボマーケットにてい草生産者さんと一緒につくる、い草の「しめ飾り」ワークショップを開催しました。
国内のい草生産9割を占める熊本県。なかでもい草畑は八代に集中しています。淡いみどりのい草畑は、熊本・矢代の風景。畳表に使用され、私たちの生活に身近な い草。近年では、畳表のほかにも、い草の魅力を活かす新しい活用方法も生まれています。
今回は、八代の若きい草生産者さんが丹精込めて育てたい草を素材に、い草育ててきた生産者のみなさんと「しめ飾り」を作ります!
さっそくスタート!
い草の束を3つに分け、まずは2本を手に取ります。2本それぞれねじりながら、綯い合わせていきます。
掛け声は「ねじねじねじねじ」または「右・右・右」! みんなで声を掛け合いながら、リズムよくねじっていきます。
2本が撚り合わさったら、3本目をそこに沿わせていきます。
ねじっている間も、い草のさわやかな香りに包まれなんとも清々しい気持ち。
1mくらいあるい草をねじり合わせてくるっと一周させて麻紐で留めると、もうそれだけで「しめ飾り」。
ここからは、それぞれの個性の見せ所。八代の田んぼからお分けいただいた「稲穂」を付けたり、水引で結んでみたり、水引飾りをつけてみたり‥。
さあ、どんな「しめ飾り」ができたでしょうか。
新年の干支は巳。ということで、ヘビを飾り付けたしめ飾りができました!!
右のお兄ちゃんのしめ飾りに、白い蛇神さまが載っているの、みえるかな?左の弟君のしめ飾りには、ニワトリ!
こちらはしめ飾り全体をヘビに見立てました!くりっとした目のへびさん。
稲穂や水引の飾りをあしらったい草のしめ飾りもできました。
水引で繊細な淡路結びを見事に作りあげた二人!
それぞれオリジナルなしめ飾りができました。年神様も喜んでくれるに違いありません。
熊本のい草を育てている生産者の皆さんと一緒に、い草についてお話を聞きながらい草を綯い、自分の手で新年を迎える準備ができて喜んでいただけたのではないかなと思います。
この日、い草や畳という、昔から身近な存在の新しい世界を切り開いている方々が集まってくださいました。
身近で、奥深い い草の再発見の時間になりました。