衣裳家の藤谷香子さんをお招きしてワークショップを開催しました。
前回の「わたしの解剖」に対して、今回は「わたしの拡張」。
会場も熊本市動植物園という美術館とは異なる環境での開催です。
最近、特に自然に関心があるという藤谷さん。会場までの道のりをアテンドしながら進みます。
後で制作するアイテムの参考にするため、どんな動物がいるのか、どういった体の模様や質感をしているのか、どういう動きをしているのかといったことを観察します。
サル、キリン、サイ、シロクマなどの動物がいる園内をぐるっとまわって、ワークショップ会場に到着。
まずは「LOVEファッション―私を着がえるとき」の第1章「自然にかえりたい」に出品されている衣服のスライドを紹介。18世紀から現代までの花柄のドレスや、毛皮のコード、鳥の羽根が用いられた帽子などを見ます。
続いて早速、制作タイムにうつります。
今回は熊本市動植物園にご協力いただき、素晴らしい自然の一部を分けていただきました!
フラミンゴ、クジャク、シロクジャク、オシドリ、ホロホロドリといった鳥類の抜け落ちた羽根。チンパンジーが食べているスダジイやベッドにしているトウネズミモチの葉、大きなヤツデ、松ぼっくり、木の枝、枯れ葉など。
これら自然の一部と、紙や布などの素材をつかって、気になった動物の姿や動きを思い出しながら制作にとりかかります。
ゾウのゆったりした動きに着目した方は、広がった脚カバーを作成。身につけた大きく真っ直ぐな脚を動かして、のそのそと歩きます。サイドに1本ずつけたクジャクの羽根が、ゆったりとした歩みに合 わせて揺れ、クジャクとはまた違った魅力を醸し出しました。
熊本市動植物園を舞台に開催したワークショップは、自然の魅力をたくさん感じて、エネルギーが自分の身体から発するような機会になりました!
【参加人数5人】