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美術館の日常のあれこれをお伝えします。

「バブルラップ」展 オープニング・トーク

2018.12.26

12月15日「バブルラップ」展の開幕の日に、本展キュレーターであり、世界で活躍するアーティストである村上隆さんによる「オープニング・トーク」が行われました。

開始前からホームギャラリーには大勢の方が集まっていました。
皆さんの熱い視線と拍手を受けながら村上さんが登場。
企画の意図について言及されました。

村上さんはトークの中で、「ゴッホやミレー、モネを買うほどの財力を持っていたバブル経済期に、日本人が好んだ作家が日比野克彦、段ボールで作品を作るアーティストだった。」と指摘。そこから「そんな時(バブル経済期)に日本人のアーティストはゴミみたいな段ボールを選んだ。そこが大事なポイント。大衆向けで貧乏でも共有できる、しかもクオリティの高いものの中に日本人の美意識がある。」と続けました。

バブル経済崩壊後のアートについて、「デフレ社会の頃から生活工芸というムーブメントが現代美術とは別に出てきた。それは安くても生活を潤すようなものだった。」と分析。
バブル経済後のアートから、生活工芸までを展示し、最後にもの派と古道具坂田を展示したことについて「生活工芸と貧困の中の芸術をまとめていくところが最後の部屋。」とし、「美とは何かと考えたときに、清貧さ、慎ましやかさ、それが日本の美ではないか。」と述べられました。

最後に、質疑応答の時間となり、来場者の展覧会についての質問や、制作についての質問にご回答いただき、非常に充実した時間となりました。

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