…大竹伸朗ビル景展関連イベント「あなたのビル景集めます。」より応募作品をご紹介します…
わたしの町にはビルがない。佐賀市には高層ビルはない。
その地盤の弛さから、建設することはできないらしい。
市内で一番高いのは、多分県庁。
そんな町で育った私は、高いビルに対し何とも言えない劣等感?気圧されるような感覚に襲われる。
自己分析するに劣等感は、幼少期から受けてきた都会至上主義的な洗脳からくるものだと思われるが、気圧されるような感覚というのは…先に述べた洗脳の影響もあるだろうが、ビルの持つその様相からきているように感じられる。
自然界には存在しない直線のみで構成された巨大な見た目、四角の中に無数に規則的に並ぶ四角(窓)、またそれが夜になれば不規則な暗号のように浮かぶ…そんな異形なもの対して感じているものなのではないだろうか…いや考えすぎか…。
なんにせよ、田舎で自然と共に過ごした私は、日常の隣にあった花や夜空といった自然物に心が動かされる場面は少なく、人口物(特に余り関わりのない)に対しては、良くも悪く琴線に触れる、感情が動かされるのだ。
(佐賀市在住/男性)
#あなたのビル景集めます。