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美術館の日常のあれこれをお伝えします。

[田中智之の解体新書展]アーティスト・トークを開催しました

2019.08.31 , ,

8月31日(土)に、ギャラリーⅢで開催中の「田中智之の解体新書」展関連イベントとして、アーティスト・トークを開催いたしました。

作家の田中智之さん本人が、自作や近年の活動について語るほか、ゲストに『プレイスメイキング~アクティビティ・ファーストの都市デザイン』で表紙挿画にタナパーを使用し、公民連携による公共空間の活用について実践する園田聡さん(有限会社ハートビートプラン)、熊本市のシンボルプロムナード・(仮称)花畑広場にも携わる広場ニストの山下裕子さんのお二方をお迎えし、都市空間のデザインについて語って頂く、対談式のトークです。

会場はたくさんのお客様で満席となり、立ち見のお客様で溢れるほどの大盛況のスタートとなりました。

初めに、田中さんの今まで手掛けてきた作品などについてご紹介くださいました。
透明感のある青い線で描かれた「タナパー」作品。その圧倒的な細密描写に人々は引き込まれます。
田中さんの作品が有名になったのは、コンペなどの大会で連勝、受賞したのがきっかけとのこと。それを機に、「タナパー」という愛称で呼ばれるようになったそうです。

対談者の園田さん、山下さんの「青いペンで描く意図はなにか」「なぜこのようなパース画を描くようになったのか」などの様々な質問に、田中さんは「初めて作品を手掛けた時、構成や関係性、佇まいや使われ方、アクティビティなどを、一枚の絵の中で表現できたら面白いのではないかと思い、描いてみようと思った」「黒の線だけで描くと重く見えてしまうけど、青で描くことによって透明感を感じられるのではないか」と、ご丁寧に答えられていました。

トークが終わると会場はたくさんの拍手に包まれ、ファンの方と田中さんの写真撮影会が始まるなど、素敵なアーティストトークとなりました

 

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