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美術館の日常のあれこれをお伝えします。

G3 vol.133 高浜寛のマンガに登場するアイテムで読み解く19世紀末展 見どころ⑦

2020.03.21 , ,

コロナウイルス感染拡大防止のため、残念ながら当面閉館となりましたので、開催中の展覧会「高浜寛のマンガに登場するアイテムで読み解く19世紀末(ベル・エポック)-『ニュクスの角灯』、『蝶のみちゆき』…」展の再開を待って下さっている皆様に、見どころを担当学芸員がご紹介していきたいと思います(不定期連載)。

今回は『ニュクスの角灯』2巻にフォーカスします。こちらのコーナーです(出品番号33-50)。2巻はストーリー展開も勢いづき、多種多様なアイテムが次々と出てきます通り、このコーナーも展示ケースを3つ使用。

最初の見どころは、ビスクドールです!
ビスクドールにはそれぞれ愛称がついていて、その由来は高浜先生直筆解説カードに詳しく掲載されています。高浜先生によるリプロダクションのドールも出品されており、人形愛好家の一面もちらり。
左が《高浜によるロングフェイスジュモー(トリステ)のリプロダクション・ビスクドール(土倉ひろ子氏指導による)、愛称「ウィズダミア」》、右が《シモン&ハルビックのビスクドール(ウィッグ、衣装は高浜が復元中) 愛称「ジャンケッタ」》です(出品番号40、41)。

横たわるとまぶたが閉じるジャンケッタさんの様子はこちら。表情が変わる…あどけなさが増す…可愛い…!

超キュートな《高浜によるミニョネット(アイリス)のリプロダクション(土倉ひろ子氏指導による)、愛称「ミニミリアナ」》(名前の通り高さ17cm)の隣に横たわるのはフローズンシャーロットです(出品番号42、44)。フローズンシャーロット同様、このコーナーには白色陶磁器製の作品がいくつか出品されているのですが、なにをどうやっても技量不足でピントが合いませんでした…。ものすごい平戸焼の香合が出品されていますので、展覧会再開をお楽しみに!

次回も引き続き2巻のコーナー、生活雑貨のアンティークの数々に注目します!

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