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美術館の日常のあれこれをお伝えします。

G3 vol.133 高浜寛のマンガに登場するアイテムで読み解く19世紀末展 見どころ⑧

2020.03.22 , ,

コロナウイルス感染拡大防止のため、残念ながら当面閉館となりましたので、開催中の展覧会「高浜寛のマンガに登場するアイテムで読み解く19世紀末(ベル・エポック)-『ニュクスの角灯』、『蝶のみちゆき』…」展の再開を待って下さっている皆様に、見どころを担当学芸員がご紹介していきたいと思います(不定期連載)。

前回に引き続き、『ニュクスの角灯』2巻にフォーカスします。アイテム盛りだくさんの2巻の今回の見どころは、生活雑貨!

本作でも、ボタン入れやタルカムパウダーとして登場しているサドル用ワックスの缶や、パウダーケース(出品番号45、46)。ワックスの缶は高浜先生がペン先入れに普段から使っているそうですよ。コラム「Cabinet of Takahama」に登場するマスタード瓶も登場です(出品番号49)。
ジュディットが初めて(写真で)登場する、百年のあの時計のモデルもあります(出品番号50)!高浜先生直筆解説カードの内容も素敵。

しかしながら、このゾーンの最もインパクトのある高浜先生直筆解説カードは、《ロイヤルドルトン社製コーヒーカップとソーサー》(出品番号34)のために書かれたもの。土葬文化圏ならではだなあ…としみじみします。

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