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美術館の日常のあれこれをお伝えします。

G3 vol.133 高浜寛のマンガに登場するアイテムで読み解く19世紀末展 見どころ⑨

2020.03.23 , ,

コロナウイルス感染拡大防止のため、残念ながら当面閉館となりましたので、開催中の展覧会「高浜寛のマンガに登場するアイテムで読み解く19世紀末(ベル・エポック)-『ニュクスの角灯』、『蝶のみちゆき』…」展の再開を待って下さっている皆様に、見どころを担当学芸員がご紹介していきたいと思います(不定期連載)。

今回は『ニュクスの角灯』3巻にフォーカスします、こちらのコーナーです。

3巻は、いよいよパリが舞台です!
1878年当時のパリの地図(出品番号54)には、高浜先生の付箋メモがいくつも貼られています。地図で見ると「蛮」パリ支店とジュディットの住まいの近さが実感できます、超ご近所!

そして3巻はストーリーのうえでも中間の折り返し地点、ジュディットや黒川一真といった重要人物が続々登場するのも特徴です(マリーもポーリーヌも!)。

3巻の原画は鉛筆や墨で描写されていますが、こちらの展示ケースより、「一真は人気あるんですよー」と高浜先生がおっしゃるので、一真の「素」がちらりと垣間見れるセクシーな場面の原画を選んでみました(出品番号58)。この原画では一真の上半身が横・正面・後ろと3つの視点から描かれていますが、原画だとカッコいい体のラインが際立っていますね…!

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