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美術館の日常のあれこれをお伝えします。

ライフ展連載⑧ 森 繁美

2020.05.14 ,

森 繁美《砂漠》森 繁美 1996年 油彩、キャンバス 72.7x91.0㎝

 

この絵は雑誌か何かの写真を見て描かれたのだそうです。

森繁美さんのほかの作品とは一線を画す感じがしていたので、そう聞いて納得しました。

とはいえ、背景の山々や空の雲は森ワールド全開です。

砂漠のある外国の風景でしょうか。二頭のラクダとその傍らに座っている人物の長く

伸びる影が印象的です。右側にある黒い粒々は何でしょうねと吉山安彦さんにお聞きしたら、

森さんはラクダの糞だと答えられていたそうです。

茶目っ気たっぷりの森さんの回答に大笑いしたという吉山さん。

金陽会ではムードメーカーで場を和ませていた森さんを彷彿させるエピソードです。

 

(蔵座江美・ヒューマンライツふくおか理事)

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