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美術館の日常のあれこれをお伝えします。

対談「谷川俊太郎と熊本」

2020.08.08 , ,

谷川俊太郎展の関連イベントとして、詩人の伊藤比呂美さんと橙書店店主の田尻久子さんによる対談を開催しました。
谷川さんと交流の深いお二人が、谷川さんと熊本のつながりを、
連詩の制作や文芸誌『アルテリ』への寄稿などを振り返りながら語られました。

始めに、2008年に伊藤さんを中心とした熊本文学隊で谷川さんを熊本へお招きし、
連詩を一緒に制作したエピソードから。
当時、制作会場となったのは橙書店でした。
田尻さんもその時の出来事や、
今回の『アルテリ』に寄稿された谷川さんの新作詩「どこ」についてをご紹介くださいました。

その後、様々な年代の谷川さんとその作品について、
「マザー・グースのうた」の翻訳、「ことばあそびうた」「わたし」等の多数の作品を挙げて、
幅広い方々に人気の谷川さんの作品の中にある❝奥深さ❞や感動を語られました。
時には、谷川さんの人物像までも伝わってくるような、交流の深いお二人ならではのトークが展開され、会場のお客様も和んでいらっしゃいました。

そして、対談では、詩の朗読もたっぷりとお聞かせくださいました。
「おとうさん」「鳥羽」「はだか」「ビリー・ザ・キッド」、最後には、お二人で、田尻さんによる「どこ」、伊藤さんによる「ここ」を、応答するような朗読で締めくくられました。
谷川さんの詩に入り込むようなお二人の声に、もっと詩を聞いていたくなるような時間でした。



谷川俊太郎さんの新作詩「どこ」は、『アルテリ(九号)』に掲載、
「ここ」は谷川俊太郎展の会場でご覧いただけます。ぜひお楽しみください。

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