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美術館の日常のあれこれをお伝えします。

G3コーダ・ヨーコ原画展 壁画の動物たちの作品選考について、コーダさんからのメッセージ

2020.10.06 ,

当館内でただいま進めている壁画プロジェクト、市民とつくるアートプロジェクト「コーダ・ヨーコ 水とあそぶどうぶつたち」(10月12日完成予定)の完成に先立ちまして、コーダさんから、壁画の動物たちの作品選考についてのメッセージが寄せられました。ここに一部抜粋してご紹介します。

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作品の選考は、展覧会がはじまる前に行いました。

まずは、お名前を伏せてもらいました。
知っている名前があったら迷いが生じると思ったから。
次に動物別に分けました。
いろんな動物の種類を選びたかったから。

とても素晴らしい作品ばかりだったので、選べるか心配でしたが
完成イメージがすでに頭の中にあったので
十分に悩みながらもそのイメージに沿って選ばせていただきました。

「描く動物のことをよく調べてから描いてください」
…と、募集するときに条件を出していました。
集まった作品は動物のことを本当によく見て描いてあって
しっかり観察してくれたんだな~と、うれしくなりました。
作品として完成度の高いものもたくさん。
わたしには真似できないような素晴らしい作品もありました。
でも、そのような作品は「壁画」としてみたときに浮いてしまう…
だから、素晴らしい作品だけど泣く泣く外したものもたくさんあります。
残すかどうか最後まで悩みに悩んだものもあります。
「特別賞」でも差し上げたい!と思う作品もありました。
でも、うまく描くことが目的の公募ではないので、
賞は設けていません。

だから、選ばれなかったからといって
作品として優れてなかったというわけではない。
…ということを、大きな声でお伝えしたい。

今、会場に展示された皆さんの作品の前で、
多くの人が足を止めています。
ひとつひとつをじっくりと眺めてくださっています。
その表情は、誰もがとても楽しそうです。
みなさんが一生懸命楽しみながら描いた作品を通じて
たくさんの人にその気持ちが伝わり広がっています。
わたしが、いちばん求めていたことです。

改めて、ご参加いただいたみなさん
本当にありがとうございました。

 

全文は、コーダさんのホームページ artchannel 内の diary「ひびのこと」、2020年9月24日付のブログ「壁画プロジェクトのこと」をご参照ください。https://artchannel.exblog.jp/

 

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