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美術館の日常のあれこれをお伝えします。

GIII vol. 129「新しい古本」
[トーク&ワークショップ]山下陽光

2019.07.13 , , , ,

本企画に協力してくれている山下陽光(途中でやめる)によるトーク&ワークショップを開催しました。

本企画で紹介しているほとんどの本が山下さんの所有物。好きな本、刺激を受けた本、カッコイいと思う本、資料として読み込んだ本などなど、さまざまな本がさまざまな理由で、(一見)縦横無尽に散りばめられています。

導入では、宮武外骨の『すきなみち』を紹介。宮武外骨は赤瀬川原平の父であり、自分は孫だという山下さんが、自身も住んでいた高円寺での「高円寺デモ」と宮武外骨との繋がりを調べていったことから話は始まりました。
山下さんにとっての本は、書かれた文章を読んで受け止めるだけではなく、むしろその隙間に介入したり、読みながら生まれた疑問を調べ尽くしたりするものといえるのではないでしょうか。出版された立派な本よりも、薄かったり小さかったりするような本に可能性を感じるという話もありました。

その後も、読むことや調べることをベースに、展示している本を次々と紹介し、山下さんの頭の中を追いかけながら、「本」の在り方が新しく更新されていくようなトークになりました。

【参加人数30人】


GIII vol. 129 本と人と作品の空間を考える03
新しい古本
会期:2019年 7月10日(水)–8月25日(日)
会場:熊本市現代美術館 ギャラリーIII *入場無料
企画協力:山下陽光(「途中でやめる」主宰、「新しい骨董」メンバー)

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