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美術館の日常のあれこれをお伝えします。

光のモビール 「ヒンメリ」 を作ってみよう

2020.12.05 ,

ムーミン展の関連イベントとして、フィンランドの伝統的なモビール“ヒンメリ” を作るワークショップを開催しました。
講師にやまと庭園の井上真弥(いのうえ・まや)さんをお迎えし、麦わらで作るヒンメリ作りを体験しました。

 

会場には、井上さんが制作された麦わらと真鍮のヒンメリが飾られ、素敵な空間に!
麦わらの素朴な温かさと軽やかさ、真鍮の繊細でシャープなカッコ良さに、思わず見とれてしまいます。

 

はじめに、やまと庭園さんのお仕事である造園業についてのご紹介。
つづいて、ヒンメリの歴史についてお話しがありました。

ヒンメリ・・・語源は、スウェーデン語で「天」を意味する“Himmel”。
冬が長く、太陽の出る時間が短いフィンランドでは、古くから麦わらを太陽と豊穣のシンボルとみなし、
ヒンメリを「ヨール(Joulu)」(冬至祭)の装飾品として使用してきた。
食卓の天井に吊して光を感じ、翌年の豊穣と太陽の復活を願う。
現在ではクリスマスの装飾などにも使われている。

 

ヒンメリについて学んだところで、いよいよ制作です!
今回作る形はベーシックな正八面体です。
一辺5㎝の正八面体を2個と、10㎝の正八面体を1個つくります。

 

~作り方~
①麦わらを同じ長さに12本切りそろえる。
②タコ糸に麦わらを3本通して結ぶ。
③タコ糸を針に通し、麦わらを2本ずつ通して三角を作り結ぶ。この作業を繰り返して三角を5個つなげる。
④12本目を通したら針を外して、●と●の部分の糸を結び合わせる。
⑤別の糸で★と★を合わせて結ぶと完成。

1つ作り上げると、要領をつかまれたようで、皆さん黙々と作業を進めていました。
最後に、できたヒンメリ3個を自由に繋げて完成です!

午前中の回では、親子合作のヒンメリも!
思い思いに、制作過程を楽しまれたようで、家でも作ってみたいとおっしゃっていました。

 

 

【参加人数 ①親子6組13人 ②15人】

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