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美術館の日常のあれこれをお伝えします。

第33回熊本アートパレード「表彰式・審査員講演会」

2021.12.18 ,

「第33回熊本市民美術展 熊本アートパレード」が開幕しました!
初日は、受賞者表彰式と本年度の審査員である室山まゆみさんの講演会を行ないました。

表彰式では、熊本アートパレード大賞を副市長、審査員特別賞を室山まゆみさん、井手宣通賞を日比野館長より
賞状が授与され、受賞者へ沢山の拍手が贈られました。


続いて、審査員講演会には、室山まゆみさんをお迎えしました。
熊本出身の漫画家で、姉妹で活動をされているお二人。
前半は、19賞の受賞作品をスライドに映しながら審査についてのコメントをいただき、受賞者や様々な方が講評を興味深く聴いておられました。

後半は、今回のアートパレード展に設定いただいたテーマ「むちゃぶり」にちなんだエピソードも織り交ぜて、
漫画家のお仕事について、室山さんのこれまでの活動を楽しくお話くださいました!

当時をふり返りながら、漫画を描くだけでなく、関連企画で苦手な絶叫マシーンに乗ったり、様々なお題や締切に取り組んだり―。
室山さんの様々な挑戦を通して生まれた作品や経験が語られました。
この他に、「学年誌」の漫画の特徴や、制作の「アナログとデジタル」のお話もありました!

そして、「2人で1つの漫画を描くこと」について。
どのようにコンビで漫画を作り上げていくのか、世界感の不一致はないのか!?など、
気になる制作の話へと展開していきました。
ストーリーと下絵、主なペン入れを分担されているお二人ですが、制作では「スピード」も重要な一つとなるようです。
また、「姉妹で感性は違うが、2人のそれぞれの感性の中間が室山まゆみです。」とハッ!とするようなお話もありました。

最後に、お客様からの質疑応答の時間では、室山さんの漫画とアニメについてや、100巻ある『あさりちゃん』のストーリーが重なることがない驚き、連載の『くまもとライフ(熊本日日新聞)』の読者からはファッショナブルなお二人を目の前にした感動、など熱いメッセージが届けられました!

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