CAMKブログCAMK Blog

美術館の日常のあれこれをお伝えします。

GIII vol. 143「サイドにカッコいいダンサーを」開催

2022.01.19 , ,

熊本市現代美術館のギャラリーIIIでは、熊本県立劇場『夕鶴』公演スピンオフ企画 GIII vol. 143「サイドにカッコいいダンサーを――For creating a dance」が始まりました。

熊本市現代美術館と熊本県立劇場は、イベントやワークショップの共催など、ゆるやかに協力してきました。
今回は、熊本県立劇場で2022年2月5日に上演されるオペラ『夕鶴』に際し、熊本市現代美術館で『夕鶴』を紹介するスピンオフ企画を開催します。

『夕鶴』は、民話「鶴の恩返し」が元になったオペラ。今回の新演出では、よく知られるイメージとは少し趣の違う要素があります。

顔が描かれた大きな風船をかかえた子どもたち、テーブルと椅子が置かれた現代的な舞台、異様に派手な衣装、謎めいたネオンの光る機屋、そして、主人公「つう」のサイドに立つ〈カッコいいダンサー〉。

『夕鶴』の新演出を手がかけた岡田利規さんの「サイドにカッコいいダンサーを」というリクエストに応え、ダンスや振付、ステージングで参加しているのが、ダンサーの岡本優さん(TABATHA)です。
当館では、つうがダンサーとともに機屋から姿を現す重要なシーンの映像や、舞台模型、『夕鶴』の振付やステージングの資料などを紹介しています。


また、岡本さんが主宰するTABATHAのこれまでのステージ映像も6作品を紹介しています。『夕鶴』とは別のカッコよさや、ダンスの表現の豊かさを知ることができます。

熊本公演に先駆けて、『夕鶴』を覗き見ることができるスピンオフ企画。「実際の公演をみてみたい!」と必ず思えるような、心がつかまれる新演出の数々です。オペラや演劇、音楽だけではなく、ダンスや舞台美術、衣装などに関心がある人も興味が湧く内容です。

『夕鶴』を通じて、「カッコよさ」とは何なのか?を考える機会にもなるかもしれません。


GIII vol. 143 熊本県立劇場『夕鶴』公演スピンオフ企画
サイドにカッコいいダンサーを――For creating a dance
会期:2022年 1月19日(水)–3月13日(日)
会場:熊本市現代美術館 ギャラリーIII *入場無料
企画協力:岡本優(TABATHA)
協力:公益財団法人熊本県立劇場

カテゴリ別一覧Categories

月別アーカイブArchive