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美術館の日常のあれこれをお伝えします。

旧鹿児島本線を走る蒸気機関車の写真①

2022.02.21 ,

塔本シスコ作品の中に出てくる「旧鹿児島本線を走る蒸気機関車」の写真について情報を募集したところ、様々な情報をご提供いただきました。誠に有難うございます!その中から、八代市で教職に就く傍ら著名な鉄道ファンとして蒸気機関車の保存・活用に携わられた、故・小澤年満氏及びご子息の光二氏、また、熊本市の中村弘之氏より、貴重なお話を伺うことができました。

ここでは、当時、熊本日日新聞で松橋地域を担当しておられた中村氏が昭和42~45年にかけて撮影された蒸気機関車の写真の一部をご紹介します。

こちらは、昭和43年に中村氏が撮影された、松橋町の永代鉄橋を走るC55SLの写真です。昭和42年9月末に宇土―八代間は複線化工事が完了。昭和44年には熊本―袋間で電化が進み、蒸気機関車は徐々にその姿を消していきました。

昭和43年当時、シスコさんは55歳。熊本市春日に住み、既に家を出て働き始めていた賢一さんの残したキャンバスの表面を包丁で削り落として絵を描き始めた頃です。熊本市から松橋に帰る時には、この蒸気機関車に乗っていたかもしれません。

昭和42年、小川―松橋間を走るD51 222。

昭和44年、松橋―小川間を走るC57 100。手前の田んぼでは田植えが行われていることから、季節は5-6月頃でしょうか。田んぼの向こうを蒸気機関車が走る風景も、この年の終わりには見られなくなります。

これらの写真は会場出口付近に小コーナーを作り、紹介しています。中村氏の貴重な写真をプリントアウトさせていただいたファイルもありますので、どうぞご覧ください。

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