CAMKブログCAMK Blog

美術館の日常のあれこれをお伝えします。

GIII vol. 145「サイドにカッコいいダンサーを」
[ワークショップ]岡本優「自分を踊る」

2022.03.13 , ,

GIII vol. 139 熊本県立劇場『夕鶴』公演スピンオフ企画「サイドにカッコいいダンサーを――For creating a dance」の関連イベントとして、岡本優さんによるワークショップを行いました。

会場は図書室でもあるホームギャラリー。
まずは自己紹介をして、ワークショップの参加理由やダンスについて話しました。ダンス経験者も未経験者も年齢も幅広く集まりました。

ストレッチをして全身を動かしてから、ダンスを構成する基本となるワークをスタート。手先や脚先、おへそといった身体の部位で、会場となっている空間の方向を指して動いてみます。自分の居場所を自分の身体で確認していきます。

次は身体を内側から見るようにして動いてみます。その次は外から動かされるように。ゼリーの中にいるように、みなさんが動いていきます。

身体の動かし方を学んだところで、いよいよ「自分を踊る」に入ります。
実際に踊る前に、どのように岡本さんが「自分を踊る」ということをテーマにしてきたか、岡本さんが自身の作品で紹介。

いくつか紹介された形式から、まずは2021年3月~2022年3月までの1年間に何があったかを振り返りながら、スクリーン表示される年月に合わせて、自分の時間を踊ってみることに。
思い出すのに苦戦したり、ときにワークでの動きも取り入れたりしながら、何度かトライします。

つぎは自分がこれまでに生きてきた時間を踊ります。
参加者は10代から60代まで。それぞれ生きてきた時間を10分の中に凝縮させます。
人生の中で誰かに出会うように、ときには他の参加者から影響されながら踊る人もいました。
会場の中にはそれぞれの人が生きてきた時間、それぞれの人生が立ち現れました。

最後は感想を話してワークショップは終了。
「自分を踊る」というテーマの中で身体を動かすことによって、多くの人が新たな感覚を得られたようです。

オペラ『夕鶴』にはなぜダンサーが登場するのか?ダンスや振り付け、ステージングといったクリエーションは、どうやって生まれていくのか?という疑問からスタートした今回の企画とワークショップ。
岡本さんと参加者のみなさんによって、それぞれの踊りが美術館という場所で新たに生まれました。

【参加数11名】


GIII vol. 145 熊本県立劇場『夕鶴』公演スピンオフ企画
サイドにカッコいいダンサーを――For creating a dance

岡本優[ワークショップ]自分を踊る
日時:2022年3月13日(日)14:00~16:00
会場:熊本市現代美術館 ホームギャラリー
講師:岡本優(TABATHA)
camk.jp/exhibition

カテゴリ別一覧Categories

月別アーカイブArchive