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美術館の日常のあれこれをお伝えします。

「チェルフィッチュの〈映像演劇〉」[オープニングトーク]

2018.04.29 , , , , , ,

初日、本企画に関わった岡田利規さん、山田晋平さん、長坂常さんによるオープニングトークを開催しました。

まず岡田さんから、なぜ〈映像演劇〉をつくろうと思ったのか、演劇と〈映像演劇〉との違いについて触れながら話がありました。山田さんは、舞台映像デザイナーとして演劇の舞台美術に関わってきた経験をふまえ、〈映像演劇〉では何ができるのか、投影する素材、その物質性について、新たなアイデアを生み出すに至った思考を具体的に紹介。このような〈映像演劇〉の試行錯誤のプロセスについて、岡田さんは100年以上前に映画が発明されたときのことを引き合いに出し、何を映せばおもしろいのか、どのような撮り方をすればいいのかといったことを、つくりながら考えていった自分たちの状況を振り返りました。また、「フィクション」の成立について、スクリーンの中で完結する映画と、空間によって頭と心のズレが生じる〈映像演劇〉の違いといった話も深まりました。

実験や試写の段階から本企画に参加していた長坂さんは、かつてチェルフィッチュの演劇作品を観たときに自身が受けた衝撃について、エピソードを紹介。そのときに感じた、演劇空間で起こっているフィクションを現実空間に持ち運ぶという感覚を意識して、今回の会場構成をつくりあげたそうです。

その後、今回改めて初演を迎えてから鑑賞した感想や疑問など、個別の作品にも言及しつつ、三人のトークが繰り広げられました。

【参加人数74人】


渚・瞼・カーテン チェルフィッチュの〈映像演劇〉
会期:2018年 4月28日(土)–6月17日(日)
会場:熊本市現代美術館

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