12月7日(土)にKumamoto Education Week スピンオフ企画として、弱視の人と一緒に楽しむ「一点じっくり鑑賞会」を開催。視覚に障がいのある杉本梢さんと一緒に作品を鑑賞しました。
まずは題名を隠した状態の作品を約1分かけてじっくり鑑賞。「某清涼飲料水の広告みたい」「朝顔が電柱に巻き付いている」「動物や飛行機がみんな左を向いている」「海外から入ってきた物を一見歓迎しているように見えつつ、実は皮肉っているようにも見える」「こんなところにガードレールが!」など、自分の気付いたことを共有していきます。
杉本さんの「クリスマスツリーがあるので夜に感じる」との気づきに対して、コーディネーター役の学芸員が「夜に感じる理由」を尋ねると、「パーティーは夜に開催するから」「イルミネーションのイメージがあるから」など、他の皆も一緒になって想像を膨らませていました。
1点の作品の中にたくさんの発見があり、山本太郎のニッポン画《四季紅白幔幕図屏風》を約1時間かけて、みんなでじっくり鑑賞する会となりました。杉本さんも「皆さんの意見を頭のなかで組み立てながら作品を見る感覚が忙しくも新鮮だった。」と、対話型鑑賞を楽しんでくださったようでした。
【参加人数 7名】