CAMKブログCAMK Blog

美術館の日常のあれこれをお伝えします。

【報告】プロジェクト大山パフォーマンス

2025.02.23 ,

熊本県立劇場との共催で、プロジェクト大山のパフォーマンスを開催しました。

プロジェクト大山は、熊本出身の古家優里さんが主宰するダンスカンパニーです。

音楽に合わせて6人のダンサーが走り、舞い、転がり、這う。少しずつ近づいてきたと思うと、波のように引いていく、渦ができてはほどける。不思議だけれど、何かの時にやったことがあるような、誰かと話すときにそういう身振りをすることがあるような…。

私たちが無意識に、或いは意識的におこなっている身振り手振りや表情が、ユーモラスな、時にはドキリとするようなシリアスなダンスの振り付けとなり、そこに何かの物語があるような、演劇を見ているようなパフォーマンスでした。

パフォーマンスの合間は、地元ミュージシャンの中田由美さんによるピアノとセツエリコさんのヴォーカルによるジャズでちょっと一息。開催中の「LOVEファッション」展に合わせて選んでくださった(?)、ナットキングコールの「LOVE」や映画『メアリー・ポピンズ』の「Feed the birds」など、なじみのある曲と語りかけるような歌声で、息を止めてみていた観客の皆さんの緊張感がほぐれていくのが見えるようでした。

舞台とは違うホームギャラリーという特殊な空間で、ジェイムズ・タレル、マリーナ・アブラモヴィッチ、クンビョン・ユックなどのアートワークとプロジェクト大山のコラボレーションによる新しい作品が生まれた瞬間、公演が終わって帰られるお客さまから「幸せ」の声が。こちらも幸せになる一日でした。

 

14時の部(100名)・17時の部(60名)

カテゴリ別一覧Categories

月別アーカイブArchive