11月22日(土)、学外授業の一環として美術館に来てくれた熊本県立大学の学生さんたちに、たった1点の作品を、30分掛けて鑑賞するという体験をしてもらいました。
まずは1分間黙って作品を鑑賞した後、作品の中に見えたものをそれぞれ発言しあいます。「素材が色々」「色使いが面白い」「こわい」「ばけものがいる」・・・。一人ひとりに「見えたもの」に対して、学芸員がファシリテーターとなり「どこに見えたのか」「どこを見てそう思ったのか」を聞き出していきます。最初は何を見れば良いの?と戸惑っていた学生の皆さんも、人の意見を聞いて自分がまったく意識していなかったところに気がついたり、言語化することによって自分の印象が明確になったり、様々な発見があったようでした。また時にはいくつかの意見がつながって、作品に物語が見えてきたりすることもありました。
今回3つのグループが同じ作品を「一点じっくり鑑賞(対話型鑑賞)」しましたが、鑑賞後の作品に対する印象は、グループによってかなり異なっていたかもしれません。でも、作品が、制作されたときの作家の想いを越えて語りかけてくる面白さは、きっとそこにあると思います。
ひとつの作品を30分も掛けて鑑賞することはなかなかないかもしれませんが、お友達と作品について語り合ってみたり、自分に見えたものを言語化してみたり、他者や自分と対話しながら鑑賞してみると、意外な発見や気づきがあるかもしれません。(28名)
なお、ファシリテーターと一緒に鑑賞してみたい方は、12月13日(土)14時から開催しますので、下記からお申し込みください。
一点じっくり鑑賞会 | 文化的処方 | 熊本市現代美術館 CAMK
