1月4日(日)からギャラリーⅠ・Ⅱにて「漫画家生活30周年 こうの史代展 鳥がとび、ウサギもはねて、花ゆれて、走ってこけて、長い道のり」が始まりました。4日(日)午後には、「こうのさんがおはなしするよ!オープニング記念 謹賀新年トーク」と題し、漫画家のこうの史代さん、本展監修者で小説家の福永信さんのお二人をお迎えしトークイベントを開催しました。
年明けすぐの開幕ということもあり、こうのさんの「あけましておめでとうございます!」からスタート。今回熊本に来るのが初めてだったこうのさん。前日に熊本に入られ、路面電車にも乗ってみたそうです。「街がひらけていて情緒がある。路面電車やアーケードもあり、どこか広島に似ていて懐かしい」と印象を話されました。
お正月はどうやって過ごしてた?という福永さんの問いかけに、こうのさんはご家族とのトランプの思い出を面白おかしく話し、早くも会場から笑いが。福永さんはご両親が熊本出身ということで、子供の頃に祖父母の家でお正月をすごした思い出を話されました。東京がご出身の福永さんにとって、祖父母が話す熊本弁が新鮮に聞こえたそうです。方言はこうのさんの作品でも大事な要素になっています。方言のお話から、漫画を描き進める際のセリフの決め方や流れについて、漫画だからこそ表現できる動物との親密なコミュニケーションについてなどもお話されました。

今回の展覧会ではデビュー前の原画や資料も含めてご紹介しています。会場に入ってすぐには、こうのさんがデビュー直前に担当した「WEEKLY漫画アクション新人賞募集イラスト」の原画を展示しています。
デビュー前の投稿時代、原稿を持ち込んでも「うちには向いてないよ」と言われてばかりの中、「楽しそうに描くね。新人賞募集のページを描かないか」と提案がありました。その日のことを「家に帰るまでの電車がとても長く感じた。少しでも早く描きたかったから」と話されました。「漫画は楽しい気持ちになるべきもの」という思いで制作しているこうのさん。「“楽しそうに描いているね”と、ずっと言われたかったんだと思う」と当時を振り返りました。描く楽しさ溢れるこうのさんの原画を、ぜひ展覧会でお楽しみください。
後半には、新年にちなんで「やってみたいこと」のお話に。完結していない作品の展望や、いつか描いてみたい題材について話されました。近い内に連載をお知らせできる漫画もあるみたいですよ!
来場者からの質問コーナーでは、作品のストーリーや主題について、イラストに関してなど、丁寧に回答されていました。
1月4日(日)という年始からたくさんの方にご来場いただき、終始笑いありの和やかなトークとなりました。
ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました!