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美術館の日常のあれこれをお伝えします。

文化的処方を実践する文化リンクワーカー育成講座をはじめました。(第1回/9月24日)

2025.09.24 ,

熊本市は令和7年度から、東京藝術大学や熊本大学、熊本市美術文化振興財団と連携して、文化的処方の研究開発を始めました。

一人ひとりが自分に合った文化芸術に出会うことで、一人ひとりのウェルビーイングを高めることをめざす文化的処方。その出会いをサポートする役割を持つ人のことを、文化リンクワーカーと呼んでいます。

本年度は熊本市と美術館職員を対象に育成講座をはじめました。

初回はオリエンテーションも含め、東京藝術大学で文化的処方を研究しているアート共創拠点推進機構のプロジェクトリーダー、伊藤達矢教授に、文化的処方とは何か、なぜ今文化的処方に力を入れているのかについてお話しいただきました。

伊藤教授は、世界的な超高齢化の中で望まない孤独や孤立を防ぐには、異分野の協働が不可欠であり、アートには分野を越えて人々をつなぎ、融合を促す力があると述べられました。また、社会的にも個人の考えとしても日本の健康観を変えたいというお話がありました。身体の状態のみを重視する健康診断から、心理的、社会的、文化的に健康であることも重要であることが当たり前の世の中をめざしたいというお話は印象的でした。

今後は、様々な角度から講義や演習を行い、アートの柔軟性を市役所の各部署で活用できるよう、文化リンクワーカーを中心に文化的処方に取り組んでいきます。

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