和水町で、秀島由己男作品の収蔵・調査等を担当されている西山真美さん(和水町教育委員会社会教育課文化係・学芸員)に講演いただきました。
和水町ならではの着眼点として、「2 生前の和水町との関わり」のうち「和水町での創作活動」で、《春の城シリーズ》において、和水町の風景や人々をモデルにした作品が描かれていることが紹介されました。今回の出品作品1点のほか、未出品の作品3点においても、肥後民家村内の門、竈、建物の入口が取材され作品に描かれたことが示されました。同様に登場人物では、当時の社会教育課課長が、和水町で毎年開催される「戦国肥後国衆まつり」にて鎧甲冑を着用した時の姿の、秀島撮影の取材写真と、未出品の作品(《春の城―307》)図版が示されました。「3 ご逝去後」については「ご自宅からの遺品等の搬出」の様子と、仮保管から調査開始まで手探りだったことが報告されました。
後半では、「作品や資料調査の面白さ」として、調査を通じて作家の魅力に気づいていった様子が示されました。作品の受け入れと調査を続けながら、町内での作品公開を毎年継続されるなど地道に活動を積み重ね、昨年度に熊本県近代文化功労者、そして、合併20周年を記念し、和水町町民栄誉賞を授与されたことなどが紹介されました。