2026年5月13日(水)に熊本市現代美術館アートラボマーケットにて、開催中の「熊本地震と文化的処方」展関連イベントとしてワークショップ「心の防災グッズ」を開催しました。
本来防災グッズは、災害時の事故を防いだり、災害後の当座の生活を送ったりするのに必要なものを備蓄し、持ち出せるように準備しておくものです。そんななか、「被災後の極度の緊張状態を乗り越えるためには、心を避難させる時間も必要ではないか」という問いから、心の防災グッズという言葉がうまれました。
本ワークショップでは、「これがあれば、1週間は自分の心を守ることができる」「今ここではない、想像の世界へ羽ばたける」そんな心の防災グッズをそれぞれ持ち寄って共有し、語り合いました。
熊本地震当時の心境とともに、何が拠り所となったのか、身のまわりに起こったことや置かれていた状況などを交えた参加者の対話を通して、災害時に限らず、落ち込んだときや塞ぎ込んだときに、なにが自分を支えてくれるのか考えることで、自分にとっての「心の防災グッズ」を知る手がかりになることに気づくことができました。
「叩くといい音が響く拍子木」、「幼い頃の写真」、「物語の世界へ入り込むことが出来るお気に入りの児童書」、「黙々とただ没頭し集中することが出来る裁縫」、「てのひらにギュッとおさまるお守りのような人形」などなど。誰かにとっては何とも感じなくても自分にとって心の支えになるもの、対して自分自身ではピンとこないけれど、誰かにとっては替えの効かないもの。「これがあればなんとか大丈夫!」というものを知っておくだけでも、災害時に自分を取り戻すきっかけになるのではないでしょうか。
ワークショップで共有した「心の防災グッズ」は、グッズの写真やイラスト、エピソードとともに絵葉書のかたちで仕上げ、会場でご紹介しています。あなたにとっての「心の防災グッズ」について、考えるきっかけになれば嬉しいです。(参加者7名)
