日時:令和7年10月23日(木)
場所:熊本市現代美術館
講師:レンタルなんもしない人(森本祥司)
進行:田中一平 熊本大学 特任講師
内容:
文化リンクワーカー育成講座の2回目は「聴く力」を育む講義。講師はレンタルなんもしない人さん。
レンタルなんもしない人さんは、「なんもしない自分」を「レンタルする」というお仕事をされています。最初、「なんもしない」ことを仕事としてはじめたときは、実務的な依頼が多かったのですが、徐々に情緒的な依頼に移っていったというお話がありました。「引っ越しを見送ってほしい」「たまたま出くわして微笑んでほしい」「隣の車両から見守ってほしい」など、本当の友達ほど近くない距離感を求められていると感じているそうです。
レンタルなんもしない人さんは、人の話に共感しすぎると自分を見失うので、相手が話していることがすべてではない、その人に近すぎる経験を重ねないなど、相手との距離感を大事にされているとのこと。
「人の話をきく」という行為によって人は本当に何かを解決してほしいと思っているのでしょうか。案外、人は、話をきいてほしいと思うとき、「ただきいてほしい」のかもしれません。
レンタルなんもしない人さんが、なぜ「なんもしない」ことを敢えて仕事にしたのかというと、「何かができるから価値がある」というのは苦しい。ただ居るだけでOKという価値観に目を向けてほしいという気持ちがあり、そこから生まれたものだそうです。
