8月19日、NPO法人ブリッジフォースマイルの熊本オフィス・佐賀オフィスのスタッフの皆さんの研修の一環として、対話型鑑賞を体験していただきました。
ブリッジフォースマイルとは、児童養護施設や里親家庭などで生活する子どもたちが18歳になり、社会に巣立つ際に直面するさまざまな課題を乗り越えるための支援をしている団体です。
親に頼れない若者達の前向きで幸せな自立を実現するために、文化を処方することに可能性を感じ、今回、スタッフ研修に対話型鑑賞を取り入れていただきました。
対話型鑑賞とは、作品タイトルや作家名、作家の制作意図や背景など、ふだん展覧会場の解説パネルに書かれているような情報を伏せたまま作品そのものをじっくり鑑賞し、作品に描いてあるものをみんなで言語化しながら体感するものです。
はじめにじっくり作品を鑑賞した後、ファシリテーターが一人ひとりに見えたものを尋ねていきます。同じ絵を観ているのにまったく違う見え方をしていたり、自分は見えていなかったものに誰かが気がついていたり。或いは誰かのはっとするような見かたに触れて絵の見え方がガラッと変わったり、それぞれの見えたものや思ったことを楽しそうに教えていただきました。
2点の作品を約1時間かけて鑑賞し、意見交換を行いましたが、それぞれの見え方を否定せず、面白がって聞き合うひとときは、とても解放され、心地よかったとの感想をいただきました。生きづらさを抱えがちな若者達が、一人ひとりの考え方の違いを面白がりながら、それも含めて人との関係を受け止めることができるようになると、少し生きることが楽になるのかもしれません。今後もスタッフの皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。(参加者:9名・見学者:2名)
