9月21日(月・祝)は、世界アルツハイマーデーでした。これに合わせて、熊本県立大学と共催で、認知症の方やそのご家族、介護や医療関係者、自分の生活に今のところ認知症は関係ないという方、運営者の一角として参画している高校生も交えて対話ワークショップを開催しました。
前半はグループに分かれて、パターン・ランゲージという手法で自己紹介や気になっていること等を話しました。パートナーが認知症だから自分がしっかりしなければ、或いは自分が認知症だからパートナーに迷惑をかけている等、双方の想いも語られていました。
後半は、スペシャルゲストに丹野智文さんをお迎えしました。丹野さんは39歳の時に若年性アルツハイマー型認知症と診断されましたが、今も仙台市で仕事をしながら講演活動やピアサポートなどを精力的におこなっている方です。
失敗するから工夫して、成功体験を得ることができる。先回りしてやってあげるのではなく、失敗しても怒られない環境づくりが成功体験に繋がり、またやろうと思える。心配はするけれど信頼していると言われて嬉しかったなど、実体験を交えて明るく話してくださいました。でも、そこまで言えるようになるまでには、たくさんの絶望や葛藤があったのだと感じました。
丹野さんの話は、認知症の人やそのご家族だけでなく、すべての人に通じる話でした。私たちも挑戦するからこそ失敗する、失敗するから成長するのだと思います。高校生や来場された方々も深く頷きながら聴き入っていました。
令和8年熊本地震から、まだ心の時間が止まっている方もおられると思います。皆さんが一歩を踏み出すためにも、ケアは届けるだけでなく、一人ひとりの力を信じて、見守り、時に伴走することも大事なのかもしれないと感じました。(40名)

