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美術館の日常のあれこれをお伝えします。

「プラカードのために」展関連イベント アーティストトークを開催しました

2026.09.19 ,

牛島智子さん、志賀理江子さん(オンライン)、金川晋吾さん、谷澤紗和子さん、飯山由貴さん、笹岡由梨子さん、そして本展企画者の正路佐知子さんに登壇いただきアーティストトークを開催しました。

正路さんから展覧会の企画について紹介いただき、最初は、志賀さんより出品作品についてお話いただきました。《風の吹くとき》については、天明の大飢饉、東日本大震災のある避難場所内に置かれたマイク、風など、作品理解が深まる様々なキーワードをお話くださいました。

牛島さんは、《ひとりデモタイ 箒*筆*ろうそく》において当館で追加された作品群の制作風景やアトリエ周辺の写真などを紹介いただきました。お話からは八女という土地の文化への深い想いが感じられました。

金川さんは、活動初期の写真作品から、「father」や「長い間」、そして出品作品の「明るくて良い部屋」などについてお話いただきました。ブース入口設置のリーフレットについても、写真と文字の関係について触れ「ぜひ手にとってください」と発言されていました。

谷澤さんは、出品作品の創作に関連する、先達のアーティスト達の作品をたくさんのスライドで紹介してくれました。高村智恵子、メアリー・ディレイニー、庫淑蘭(クー・シューラン)、宮脇綾子らへの作品研究に基づくイメージ引用が《はいけいちえこさま》と《眼の前に開ける明るい新しい道》に表わされていることが華やかに開示されました。

飯山さんは、出品作品について、精神障害や精神医療に関する一連の作品と示し、テーマにして作品を制作しはじめた背景からお話いただきました。「心を動かすだけではなく、勇気を持って、少し体を動かすことで、はじめてさまざまなことが変わるきっかけになるのではないでしょうか」との最後の言葉が印象的でした。

笹岡さんは、最後のトーカーで、最初の発言は「ここまでの皆さんの話から共通するのは、時間の話のような気がする」との印象的な言葉でした。《イカロスの花嫁》と最新作《Working Pig》の間に10年の時間が存在すること、《Working Pig》は、ペットショップに行った際に、動物の労働について興味を持ったことからが制作のきっかけだったことなどお話いただきました。

今回のトークで一堂に会してお話いただくことで繋がって見えたことは、作家の皆さんの作品制作のきっかけはまぎれもなく私たちの日常生活と地続きであり、気づかない・知らない・忘れられていることへ興味がそれぞれの最初の一歩だったことでした。トークは終始和やかで明るく、作家個々人のしなやかな強さも感じられる時間でした。

本展出品作家・作品についてもっと知りたいとご興味を持たれた方は、ぜひ本展の展覧会カタログ(国立国際美術館発行、2026年)をご参照ください!

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