9月20日、展覧会「プラカードのために」を企画された、国立国際美術館 主任研究員・正路佐知子さんによる開催記念講演会を開催しました。
前日には、出品作家6名によるアーティストトークを開催しましたが、今回の講演会では田部光子の生涯と作品について、これまでの正路さんの研究を踏まえながら詳しくお話しいただきました。本展は、2025年11月に大阪の国立国際美術館で開幕し、熊本が2会場目となります。なぜこの展覧会が熊本へ巡回することになったのか。その背景には、当館の収蔵品である田部光子の《人工胎盤》も深く関わっていることが紹介されました。
後半では、田部光子を含む7名の出品作家と、それぞれの作品について解説していただきました。今回の展示では、作家ごとに展示を区切るのではなく、7名によるそれぞれ複数の作品が、展示室に分散して配置されています。それによって、展示室にはそれぞれの作品から発せられる多くの「声」が響き合い、隣り合う作品で扱うテーマが異なっていても、鑑賞者によっては、そこに何らかのつながりを感じ取ることができる――そんな展示空間がつくり上げられました。大阪・国立国際美術館での開催を経て、新たな会場となったここ熊本でも、作品から発せられるさまざまな「声」が展示室内に響き続けています。
今回の講演会では、展覧会の企画意図や開催に至るまでの経緯など、普段はなかなか伺うことのできないお話を、企画者である正路さんから直接お聞きすることができました。展覧会への理解をより深めることのできる、大変貴重な時間となりました。
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