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美術館の日常のあれこれをお伝えします。

【報告】「つぐ minä perhonen」展 関連イベントわたしの“Bit”  ―天草の磁器にデザインしてみよう―を開催しました。

2026.09.05 ,

8月30日(日)に、「つぐ minä perhonen」展の関連イベントとして、「わたしの“Bit” ―天草の磁器にデザインしてみよう―」を開催しました。ミナ ペルホネンが手掛ける“Bit”シリーズに着想を得、また熊本のものづくりにフォーカスするために企画したワークショップ。講師には天草の窯元より、高浜焼寿芳窯の上田万里子さん、丸尾焼の金沢弥和さん、郷山亀窯の亀山サ苗さんの3名をお迎えしました。午前の部は小学生を、午後の部は中学生以上を対象に開催し、たくさんの方にご参加いただきました。

当館の学芸員から“Bit”シリーズについてのお話をしたあと、講師の皆さんから天草のやきものについて教えていただきました。今回のワークショップに使うのは、高浜焼寿芳窯の白磁。濁りのない白が特徴で、国内でも最高品質の白磁を作ることができる「天草陶石」が原料です。

机の上に並ぶのは一見してきれいな器ばかりですが、よく見るとちょっとだけ歪みがあったり、黒い点があったり……。使う上では問題なくとも、少しの不具合があるために、正規品として販売することができないお皿やカップたちです。販売するには厳しいハードルがあることが分かります。参加者の皆さんには、器を手に取って触り、じっくり観察して、どんな「個性」があるかを探しながら器を選んでもらいました。

今回の絵付けには、絵具を使って直接絵を描く方法と、転写シートを使って模様をつける2種類があります。併用することも可能ですが、その場合は転写シートを先に付けるのがポイント。上絵付用の絵具は水性のため、転写シートに含ませた水分が描いた絵に影響してしまうからです。

そんな技法の特徴も踏まえながら、どんなデザインにしようかな?と皆さん楽しく悩んでいます。夏休みの思い出を描く人、抽象的な柄を考える人、転写シートを切りながらデザインしてみる人とさまざま。ワンポイントで蝶々を描く人もいて、ミナ ペルホネンにも気持ちを寄せられたでしょうか! どの方も真剣に、集中して制作していました。

作品はこのあと800度の窯で焼成して完成です。ワークショップ当日はお渡しできませんでしたが、それぞれの「わたしのBit」をお楽しみに。実際にご家庭で使いながら、時折「ものづくり」についても思い出してくださいね!


【参加人数】午前16人 午後15人

 

“Bit”シリーズとは・・・検品基準から外れてしまった製品に、ミナ ペルホネンが新たな価値を加えて紹介しているシリーズ。テーブルウェアにプリント、バッグに刺繍を施すなどして、唯一無二の品物として「よみがえらせる」。この活動のベースには、ものをつくることと作り手に対する敬意があり、この実践を通して、ものづくりの実情を周知することにも貢献している。

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